奈良の輝く　企業×起業

　1965年に創立した当社は、医薬品・健康食品用のカプセルと、外観検査・選別・充填（じゅうてん）・印刷などカプセル・錠剤に関わる機械を製造しています。ハードカプセル製造の国内シェアはおよそ50％を越えて1位です。皆さんも知らないうちに当社のカプセルをご覧になっていると思います。世界シェアは3位で、世界的な製薬企業にもカプセルを供給しています。
　国内外で1400人を超える社員がおり、日本・北南米・欧州の拠点からカプセルと機械を世界中に届けています。「品質は絶対に妥協せず、クオリティを保証する」それが社名に込めた思いです。

　高品質で信頼性の高い製品を提供し、期待に応え続けるためには、「イノベーションの継続」が大切です。そのために伝統を大事にしつつも、過去の成功体験に固執せず、リスクをとってチャレンジを続ける必要があります。最近では、ターゲットデリバリー（特定の箇所で効果を発揮）を実現するカプセルの開発に取り組んでいます。社員が失敗を恐れず、常に「新しいこと・人と違うこと」に挑戦する企業でありたいです。
　若い世代や女性など「人材の育成」も重要です。特に女性の活躍なくして将来はありません。当社でも検査・研究・事務など多分野で女性が活躍しています。女性が働きやすい場所・制度は、男性の働きやすさにも繋（つな）がります。育休・産休・時短などの制度や、リモートワークの導入など、柔軟な働き方ができる環境を整備しています。

　当社には奈良工業高等専門学校（高専）卒の社員が多く在籍しており、また同校との共同研究も視野に入れています。今後は地域資源も活（い）かした奈良発の企業として、より大きな視点で世界に展開していきたいです。かつて日本で最初に大陸の技術を取り入れた奈良。その「歴史ある奈良で活動する企業」としてブランディングしていきたいです。例えばアジアにおける健康食品の分野では、日本製というと訴求力がありますので、奈良の資源と組み合わせるとおもしろいと思います。
　これからも高品質で信頼性の高いカプセルを世界へ届け、奈良の良いところを世界へ売り込む一端を担う企業になっていきたいと考えています。