奈良県新型コロナウイルス感染症対策 奈良県緊急対処措置 経過報告8.25
令和3年8月25日 知事定例記者会見
【資料全文(pdf 1075KB)】
【映像】(YouTube)
※「コロナ感染者の急増に負けない対処 ~奈良県緊急対処措置の期間延長と内容強化~」(令和3年8月20日 第27回 奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議資料)を、8月25日に一部改訂しました。
目次
1.最新の感染傾向と防止対策
2.医療提供体制の確保
(1) 第5波では、奈良県の感染の規模が大阪府の1/10を下回り、また、滋賀県・三重県が奈良県を上回る状況となっています。その要因としては、奈良県は大阪府や滋賀県・三重県よりワクチン接種が進んでいることが考えられます。
【ワクチン接種率(8月23日時点 全年代 2回目)】
奈良県39.9% 大阪府35.8% 滋賀県35.9% 三重県38.4%
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(2) 近隣の地域では、奈良県に比べてワクチン接種が進んでいない府県で緊急事態宣言が発令(予定含む)されています。
奈良県ではワクチン接種を進めることにより感染者数の減少を目指しています。
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(3)-① 最近は家庭内感染が増えています。家庭を経由して感染が連鎖・拡大するのが典型的なパターンですので、感染の連鎖に気をつける必要があります。 |
県北西部の市町村において、大阪や京都などの都市部から家庭へ感染を持ち帰り、家庭で感染した人が、職場や学校などで拡げるのが、感染拡大の典型的なパターンです。
・買い物や食事、レジャーなど、不要不急の大阪や京都との往来は避ける。
・仕事や学校で大阪や京都に行くときでも、寄り道せずにまっすぐ帰る。
家庭内感染を防ぐキーワードは、「空間的分離」と「時間的分離」です。
家族で「症状が出てから」でも、次の七カ条を徹底して、感染リスクを低下させましょう
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1.「空間的分離」。過ごす場所を分けましょう
2.「時間的分離」。過ごす時間をずらしましょう
3.同時に同じ場所にいるときは、お互いマスクをつけましょう
4.手が触れる共有部分の消毒、手指衛生をしましょう
5.部屋は、適宜窓をあけて換気しましょう
6.衣服は洗濯、食器は洗浄しましょう。洗った後の手指衛生は忘れずに
7.ゴミは密閉して捨てましょう
(4)家庭外感染の行動別内訳では、仕事及び友人等との交流の2大類型に加え、最近では親族・親戚との交流が増えています。
ふだん同居していない人と、マスクをはずした状態での対面は、避けましょう。
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新型コロナウイルス感染症の感染経路には、3種類あります。デルタ株でも、対策内容は同じです。
3種類の感染経路を遮断しましょう!
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ふだん同居していない人と、マスクをはずした状態での対面は、避けましょう |
448床→ 452床
8月23日から4床増床
新型コロナ対応入院病床452床 ÷ 一般病床10,712床 = 4.22% (全国16位) |
約80室について、9月上旬の運用開始に向けて調整中
現711室 +約80室
新型コロナ対応宿泊療養室791室
÷ 旅館・ホテル客室9,735室 = 8.13% (全国1位) |
(3) 入院・入所待機中、自宅療養中の感染者の状況 |
今後も、自宅療養者「ゼロ」の方針を堅持したいと考えていますが、感染者の急増に伴い、現在、入院・入所までに一定の時間を要しています。
現在は、症状の重い方や重症化リスクの高い方から優先して入院していただいていることに、ご理解をお願いします。
8月24日時点で、自宅での待機期間が3日を超える自宅療養者は、534名(※)です。
このうち、115名(※)は入院・入所拒否です。
(※)速報値、今後は毎日公表予定
実質的な自宅療養者は419名となっていますが、今後も保健所の機能を維持し、できるだけ自宅療養者を少なくしたいと考えています。
県では、現在、自宅等で入院・入所をお待ちいただいている方等への医療提供を充実させるため、往診やオンライン診療の提供について、8月24日に医師会に協力を求めました。
このほか、宿泊療養施設への医師派遣や新型コロナワクチン接種について、改めて協力を求めました。
引き続き、入院・入所待機者、自宅療養者に対する健康管理、医療提供の充実に努めます。
(4) 入院・入所待機者、自宅療養者に対する健康管理 |
パルスオキシメーターの貸出
入院・入所待機者、自宅療養者に、パルスオキシメーター(※)を貸し出しています。
これにより、自宅で肺の機能を評価できるようになります。
※指先に装着し、血中の酸素飽和濃度を測定する機器
看護師が電話対応する相談窓口
入院・入所待機者、自宅療養者の健康状態等についての電話相談体制を充実しています。
入院・入所待機者等にパルスオキシメーターを送付する際、市町村による生活支援を案内しています。
(5) 入院・入所待機者、自宅療養者の救急搬送の状況 |
入院・入所待機中や自宅療養中の方が、自宅等で症状が増悪した場合に対応できるよう、新型コロナ対応病院が救急搬送に対応する仕組みを構築しています。
これまで全ての救急患者を受け入れていただいています。
<入院・入所待機中、自宅療養中の患者の救急搬送件数>
8月17日(火) 1件
8月18日(水) 3件
8月19日(木) 8件
8月20日(金) 4件
8月21日(土) 3件
8月22日(日) 4件
8月23日(月) 3件
今後さらに感染者が増え、救急搬送の受入先が見つからないような状況が発生した場合に備えて、奈良県総合医療センター内に臨時の応急医療施設(救急受入施設)を準備しています。
※臨時の応急医療施設は、県が設置し、入院・入所待機者等の救急搬送の一時受け入れ先となります。
外来診療を提供するとともに、入院治療が必要な方には、入院先を確保するまでの一時待機場所となります。
重症化のリスクはあるが、酸素投与が行われていない新型コロナ感染者に対し、投与できる治療薬です。
この治療薬は、厚生労働省が所有しており、対象となる患者が発生した医療機関の依頼に基づき、都度、配付されています。
新たに、この治療薬を、あらかじめ医療機関に「配置」する仕組みが創設されたため、本県にも配置するよう厚生労働省に要請しました。
緊急事態宣言等適用地域と同様に、本県にも配置される見込みです。
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