環境方針
1 基本理念
本県は、世界に誇る有数の歴史的文化遺産と豊かな自然環境に恵まれ、日本人の心のふるさととして親しまれてきました。この恵まれた環境を守るとともに、より良い環境をつくり、次世代に引き継いでいくことが、現在に生きる私たちに課せられた大きな責務と考えます。
しかしながら、我々を取り巻く環境は、水質汚濁や廃棄物などの身近なものから地球温暖化やオゾン層破壊など地球規模のものまで、多岐にわたる問題が顕在化しています。
これらの問題の解決には、社会経済システムの変革や私たち自身のライフスタイルの見直しなど、新たな視点に立った環境対策を推進していくことが求められています。
県は、豊かな自然・優れた歴史との共生、美しい景観と持続可能なくらしの創生を基本理念とする新奈良県環境総合計画を着実に推進します。
また、法令の遵守、汚染の防止のみならず、率先して環境保全対策を実行し、地域からの取り組みを通じて地球環境問題の解決に取り組みます。
2 基本方針
(1)循環型社会システムの形成 大気や水環境の保全対策、廃棄物の発生抑制、適正処理及びリサイクル、省エネルギー対策などを推進し、環境への負荷低減を基調とする循環型社会システムの形成に取り組みます。
(2)恵み豊かな環境の保全と継承 豊かで身近な自然環境の保全と活用を図り、世界に誇る歴史的文化遺産と調和する快適な生活空間の創出に取り組みます。
(3)県民、事業者等の環境に配慮した行動の促進 一人ひとりのライフスタイルや事業活動を見直し、県民・事業者・行政の公平な役割分担と幅広い参加及び相互の連携を図ることで、それぞれの自主的で積極的な環境に配慮した行動の確立に取り組みます。
(4)環境保全対策の率先実行 職員の環境保全意識の高揚を図り、庁舎管理、事務事業、公共事業などにおける環境保全対策を県自らが率先して実行し、環境への負荷低減を図ります。
(5)地球環境保全に向けた取り組みの推進 人材育成や県民・事業者への意識啓発など地域からの取り組みを通じて、地球温暖化防止対策や国際協力を推進します。 以上の取り組みを確実なものとするために、環境マネジメントシステムを導入し、全職員の参加のもとに推進します。また、定期的に見直しを行い、継続的な改善を図ります。
奈良県知事 荒井正吾
運用指針 (pdf 274KB)