学校で
水はどこへいくの？ (水環境：下水処理について)
私たちが使った汚水は、「下水処理場」という施設できれいにして、川や海にもどしているよ。
もともと川は、自然の力で水をきれいにすることができるんだ。
でも自然の力をこえるたくさんの汚水を川に流すと、川は汚れてしまう。
だから「下水処理場」が必要なんだよ。
下水処理のしくみ
下水処理場では、微生物の力をかりて水の汚れを取りのぞいているよ。
自然の海や川でも、微生物が汚れを食べて分解してくれるんだ。
1 下水道 ： 学校・家・工場などから出た汚水は、下水道という管を流れ、下水処理場へ集められる
2 沈殿池 ： 下水の中に含まれるごみや泥を取り除く
3 反応タンク ： 微生物(活性汚泥)が汚れを食べて分解し、水をきれいにする
4 最終沈殿池 ： 微生物(活性汚泥)を沈ませて取り除く
5 消毒施設 ： 消毒してから川や海に流す
●調べてみよう！
奈良県内にもたくさんの下水処理場があるよ。
自分の住んでいるところの水は、どの下水処理場できれいになるのかな？
また、そこでは1日にどれくらいの水をきれいにしているのか、調べてみよう。
●考えてみよう！
下水道が整備されていないところでは、台所や風呂などから出る汚れた水がそのまま川や海に流れるんだ。
それ以外にも田んぼや畑などでまかれる農薬など、いろいろなものが川の水を汚しているよ。
どうしたら川がきれいになるか、考えてみよう！
私たちにできることは、なにかな？
・歯みがきや手洗いのときは、水を出しっぱなしにしない。※
・洗剤はたくさん使いすぎない。
・食べ残しはしない。
他にもたくさんあるよ。考えてみよう！
※下水の量が増えると、処理場がいっぱいになり、うまく水がきれいにならないよ。
●関連サイト
なら県の下水道のしくみ
奈良県にある下水道のしくみや、はたらきを楽しく学べるサイト