「元気ね?今年は帰ってこるっといいね」 今年の正月、故郷の親から届いた荷物と一緒にこんな手紙が入っていました。 18年前、私の子どもが生まれたその日のうちに九州から飛んできて、誕生を喜んでくれました。その後は、子どもの運動会のたびに大きな荷物を持って会いにきてくれました。私たち家族も当たり前のように毎年帰省していましたが、徐々に機会が減り、コロナ禍になるとますます減ってしまいました。そして、忙しい日々の中で、電話やメールを使って連絡することさえ減ってきたような気がします。 コロナ禍により、生活環境も人との関わり方も大きく変化しました。手紙を見ながら、物理的な距離だけでなく、心の距離までも離れてしまっていたことに気付くと同時に、会えなくても心の距離は変わらない親の気持ちをうれしく思いました。簡単に会うことができない今だからこそ、さまざまなツールを活用して、心の距離を近くに保ちたいものです。 まずは、春の香りが漂う近所の公園を背景に、大きく成長した子どもの姿を撮影して親に送ろうと思います。
県立郡山高等学校 1年 河合 功晃(かわい なるあき)さん
上牧町立上牧第二小学校 5年 門口 小雪(もんぐち こゆき)さん
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