人権コーナー

　令和2年に県が実施した職場環境調査によると、県内における男性の育児休業取得率は14.3%となっており、女性の89.2%と比べると大幅に低い状況です。男性の取得率が低い理由としては、収入の減少や職場の雰囲気などが挙げられます。このたび、育児・介護休業法が改正され、今年4月から段階的に、男性が育児休業を取得しやすくなりました。
　奈良県でも、「パパ産休プロジェクト」として、産後早期の母親が特にサポートを必要とする時期に夫婦で協力して子育てすることの必要性や、育休取得のために必要な準備などについて男性や企業の方が学べる動画を作成するなど、男性の育児参画や育休取得を促進するための取り組みを進めています。
　男性は仕事、家事・育児は女性という価値観がいまだに残っていませんか。男性も家事・育児などを担うことは、女性の仕事と家庭の両立につながるだけでなく、男性にとっても仕事のマネジメント力が向上するなど、さまざまなメリットがあります。新しくパパやママになる人だけでなく、みんなで仕事と家庭の両立について話し合ってみませんか。