新型コロナウイルス感染症に関する経過報告
令和4年7月20日 知事定例記者会見
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【映像】(youtube)
6月下旬以降、奈良県では、全国と同様に新規感染者が急増しています。
第6波から主流となっているオミクロン株は、その特性として、感染力は強いものの、重症者の発生や入院治療が必要となる感染者の割合は低く、現在もその傾向に変わりはありません。
また、4月から運用している奈良県独自の療養先トリアージ基準は、正常に機能しており、直ちに医療提供体制が困難となる状況ではありません。
しかしながら、今後、さらに感染者が増えるリスクがあることを念頭に、県では、必要な対策を着実かつ機動的に講じていきます。
奈良県では、ウイズコロナを念頭に、実態に即した対策を行うことにより、感染症予防と社会経済活動の正常化を目指します。
これから、夏休みのシーズンに入ります。県民の皆様には、充実した日常生活を送るために、基本的な感染防止策の継続をお願いいたします。
目次
1 感染動向
2 今後の感染者増に備える対策
3 夏の感染防止に関するお願い
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奈良県では大阪府と同様に、6月下旬以降、新規感染者数が急激に上昇しています。
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新規感染者を年代別にみると、第4波以降、20代未満の割合が高くなっています。
また、第6波では、第5波と比べて10歳未満の割合が大幅に増加しています。
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オミクロン株(第6波以降)では、それ以前に比べて重症化する割合が低い状況にあります。
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重症者の年代内訳は、アルファ株(第4波)、デルタ株(第5波)に比べて、70代以上の高齢者が非常に多くなっています。
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オミクロン株(第6波以降)では、亡くなった方のうち、直接の死亡原因が新型コロナウイルス感染症と認められなかった方の割合が増加しています。
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新規感染者に対する「新型コロナが直接の死因と認められた方」の割合(死亡率)は、第5波以降、低くなっています。
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現在まで、奈良県が独自に定めた「療養先トリアージ基準(※)」を支障なく運用しています。
(※)療養先トリアージ基準において“入院していただく方”は、
(1)酸素投与をはじめとした新型コロナのための入院治療が必要な方と、
(2)妊婦、人工透析患者、外傷・持病の治療の必要な患者など、新型コロナ以外の傷病のための入院治療等が必要な方としています。
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3回目接種(12-64歳)は、6割以下にとどまっていること、4回目接種(全体)も低い水準にあることから、引き続き、情報発信や広域ワクチン接種会場の設置などの接種機会の確保によりワクチン接種を推進します。
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ワクチンの接種状況(3回目接種に係る年代別接種率)
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○年代別に見ると、40代までの接種率が低くなっていますが、全国平均と比べ、近畿各府県は低く、本県も同様の状況にあります。
○若年層の接種率向上が課題です。
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○現在、市町村を中心に3回目、4回目接種が進められています。
(1回目、2回目接種についても、接種機会は確保されています。)
○3回目、4回目の接種対象の方は、ワクチン接種の検討をお願いします。
○今後、4回目接種対象を医療従事者・高齢者施設等の従事者にも拡大される見込みです。
○5~11歳の小児接種についても、接種を進めています。
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通常医療との両立を図るため、新型コロナ対応病床として確保した531床の一部(125床[うち9床は重症対応病床])を、一時的に通常医療に使用してきました。
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この125床について、今後のさらなる感染拡大に備え、 新型コロナ対応病床として運用を再開します。
7月22日には、全ての確保病床 (531床)を運用できる見込みです。
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第6波以降、新規感染者に占める10 歳未満の割合が大幅に増加したこと、また、重症者に占める70代以上の割合が非常に多いことから、学校、保育所、高齢者施設等での感染対策、クラスター対策が重要です。
現在、新型コロナ感染対策責任者の登録が済み、責任者には、感染対策マニュアル等の実践責任者となって、各施設で感染予防対策を励行していただいています 。
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現在、感染拡大傾向にあることから、「感染に不安を覚える無症状者」に対し、無料検査を以下のとおり実施します。 |
1.実施期間
令和4年7月21日(木)~当面の間
(新型インフルエンザ等対策特別措置法第24 条第 9 項に基づき実施)
2.無料検査の対象
(1)対象地域 県内全域
(2)対象者
発熱等の症状がない方で、 感染リスクが高い環境にある等のため感染不安を感じる県民
(奈良県在住者。ワクチン接種の有無を問いません。濃厚接触の可能性がある方は対象外。)
また、新型コロナウイルス感染症対策と日常生活の両立に向け、無症状の方で、イベント・旅行・帰省等の社会経済活動を行われるにあたり陰性確認が必要な方への無料検査を、令和4年8月31日(水)まで継続して実施しています。 |
○無料検査の実施事業所(県内71箇所)については、下記 URL で公表しています。
https://nara-package.jp/
○現在、接種が進められているワクチンは、感染予防効果や高齢者においては重症化予防効果についても、時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが示唆されています。
○こうした情報やワクチンによる副反応についても情報発信を行っています。
○その他、接種率向上に向け、以下の取組を実施しています。
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○情報発信の充実
・「いまなら。キャンペーン2022 プラス」と連携した接種の検討を呼びかけ
・SNS や県民だより(7月号)での呼びかけ
・県ホームページ に掲載しているワクチン接種に係る Q&A を充実
○接種機会の確保
・県広域ワクチン接種会場の設置
・mRNA ワクチンよりも副反応が少ないことが期待される武田社ワクチン(ノババックス)を県広域ワクチン接種会場で使用
・市町村の接種会場へ県が確保した医師を派遣
○企業・学校への働きかけ
・企業に対し、その従業員の接種を働きかけるよう依頼
(併せて、接種しやすい職場づくり(ワクチン休暇の導入など)も依頼)
・県立高校や私立学校に対し、積極的な情報発信を依頼
県広域ワクチン接種会場について、引き続き、8月も設置します。
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<接種会場>奈良県文化会館
<接種時間>モデルナ:14 時~ 16 時 30 分、ノババックス:17 時~ 18 時 30 分
<予約方法>これまでと同様、予約サイトかコールセンターで申し込みが可能です。
<使用するワクチン>・武田/モデルナ社製ワクチン ・武田社ワクチン(ノババックス)
暑い季節ですが、基本的な感染防止策の継続 をお願いします
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・これらの対策で、3つの感染経路(エアロゾル、飛沫、接触)を遮断しましょう
・通常のエアコンには換気機能がないことに留意して、エアコンを多用しがちな夏は特に、換気を心がけましょう 。
・発熱、倦怠感など少しでも体調が悪ければ外出を控えましょう
リスクの低い場所では、多少リラックスして、できるだけ日常生活を維持
(例えば)
・一人でいる時にはマスクを外す。一人で車を運転している時はマスクは不要
・同居家族内では過度な感染対策は不要
(かぜ症状がある時は、家族とすごす場所・時間を分け、お互いマスクをつけ、換気・消毒をしましょう)
・外で距離が取れる場合はマスクを外す
・誰も触っていなければ消毒は不要
・2歳未満の子どもには、マスクは推奨されません。
夏場は、熱中症防止の観点から、屋外でマスクの必要のない場面では、マスクを外すことを推奨します。
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