令和4年8月10日(水曜日)知事定例記者会見

【対策本部会議内容】
新型コロナウイルス感染症の現状と、この夏を安心して過ごしていただくための取組

【質疑応答】
「佐渡島(さど)の金山」の推薦書再提出にともなう「飛鳥・藤原」の世界遺産登録スケジュールへの影響について
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について
安倍元首相の事件について
県域水道一体化について




【対策本部会議内容】新型コロナウイルス感染症の現状と、この夏を安心して過ごしていただくための取組





司会:
 それでは、ただいまより第34回奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開会いたします。
 本日は、BA.5系統を主流とするオミクロン株による第七波の経過をご報告し、医療提供体制を中心に現状に対応した対策について確認するとともに、お盆時期を控えて、県民の皆様へのお願いをお示ししていきたいと存じます。
 それでは、本部長の知事から会議全体についてのご発言をお願いするとともに、引き続きまして、担当のほうから本日の資料に基づいて個別に説明をいたします。
 それでは、知事からご発言をお願いいたします。




知事:
 本日は34回目の新型コロナウイルス感染症対策本部会議でございます。題にありますように、その現状、コロナウイルス感染症の現状とこの夏を安心して過ごしていただくための取組について本部会議にかけるものでございます。現状と取組ということでございます。
 その内容をもう少し、2ページ目になりますが、詳しく申し上げますと、6月以降、感染者が急増してまいりました。しかし、6月以降のオミクロン株は、現在ではBA.5と言われるものでございますが、その特性は従来のものと随分変わってきてると思われます。感染力は強いがゆえに、若年者も含めて感染者数が大きく伸びておりますが、重症者の発生やコロナが直接の死因と認められる方の割合は低くなっているのが実態でございます。本日は実態の資料も提供しております。そのような実態を踏まえて冷静に対処するいうことが必要だと改めて思います。
 一方、感染者の対策とともに重要な医療提供体制の堅持という面でございますが、4月から奈良県独自の療養先トリアージ基準を発令いたしまして、医療関係者のご努力が多々あって、最近でもご苦労をかけておりますが、正常に機能していると思っております。直ちに医療提供体制が困難になる状況ではないと認識をしております。しかし、新規感染者が多い状況でございますので、体制の整備を図っていきたいと思っております。その中には、保健所機能も入るわけでございます。基本的には、コロナ対策と社会経済対策の両立、ウィズコロナの考えによる感染拡大防止いうことが基本になろうかと思います。
 また、夏を迎えまして、安心に安全に過ごしていただくための感染予防対策、基本的なことを守っていただくとリスクが相当減ることが分かっておりますので、そのことについては、改めてお呼びかけしたいと思っております。
 現状と取組についてというのが本日の骨子でございますが、具体的なことについては、担当のほうからご説明をさせていただきます。




担当部局:
 それでは、本日の本部会議におきまして、また、県民の皆様にも共有をいただきたい内容につきまして、奈良県の現状とこの夏を安心して過ごしていただくための取組につきまして、順次、資料に基づきましてご説明をさせていただきます。
 まず、3ページ以降、現状でございますが、感染の動向についてのグラフでございます。
 5ページには、今までの新規感染者の発生状況をグラフでお示しをいたしております。従来からご覧いただいているグラフなんですけれども、大阪府との連動傾向などは、もう従来どおり、ずっと続いているという状況でございます。
 次に、6ページに、日にち別の新規感染者数、これは本県と滋賀県、大阪府を並べて表示をいたしております。奈良県におきまして、過去最多を記録しましたのが7月29日の2,487人、その後、1日当たり2,000人前後の新規感染者が確認されているという状況でございます。トータルで見ますと、右下のほうにお示しをしておりますけれども、人口規模が近くて、大都市の近郊というよく似た特徴を持ちます滋賀県とほぼ発生数は同じぐらい、大阪府と比較しますと、奈良県はその10分の1程度、この状況がずっと続いているという傾向でございます。
 次に、7ページでは、新規感染者数の年代別の内訳をそれぞれの感染の過去からの波ごとにお示しをしております。オミクロン株が主流となりました第六波以降では、若い年代の割合が多くなっているのが見てとれると思います。




担当部局:
 続きまして、医療政策局のほうから、医療提供体制についてご説明させていただきます。
 9ページ目をご覧ください。まず、重症化率についてでございますが、第六波以降のオミクロン株では、それ以前に比べて重症化する割合が低い状況にございます。青い棒グラフでそれぞれの波を含む期間ごとの奈良県における重症化率の推移をまとめさせていただいております。第一波を含む期間では6.52%ということですが、第六波以降は1%以下、特に第七波においては0.1%という状況でございます。次に、重症者の年代についてでございます。ページの下段に年代の内訳を棒グラフで整理させていただいておりますが、第四波のアルファ株、第五波のデルタ株と比べて、黄色で示しておりますように、70代以上の高齢者が非常に多くなっている状況です。
 続きまして、10ページ、こちらにつきましては、この重症者を受け入れる重症対応病床の占有状況ということでございます。重症者を減らすということを最重要課題として取り組んでいるところでございますが、8月9日時点で39%ということで、空き病床には多少の余裕がある状況でございます。
 次に、11ページ目をご覧ください。こちらは、死亡者についてでございます。まずは、お亡くなりになられた方、ご家族の方にご冥福を申し上げます。上段、円グラフにつきましては、コロナの陽性でお亡くなりになられた方について、その死因に着目しておまとめしております。オレンジ色がコロナが直接死因と認められた方、青色がコロナが直接死因として認められなかった方ということでございます。下段の棒グラフにつきましては、それぞれ死亡人数でおまとめさせていただいております。第六波以降のオミクロン株では、亡くなられた方のうち、グラフ中の青色で示した直接の死因がコロナと認められなかった方の割合が増えてきている状況でございます。具体的には、第七波では44%、18名中8名は直接の死因がコロナと認められなかったということでございます。
 続きまして、12ページ、こちらは、新規感染者に対するコロナが直接の死因と認められた方の割合の推移でございます。第五波以降、1%以下と低くなってございます。
 次に、13ページ目をご覧ください。こちらは、入院病床の占有状況でございます。第六波以降、現在に至るまでの病床使用率の推移をグラフで表したものでございますが、ピンクの点線で示しておりますように、4月20日の本部会議で決定いたしました奈良県独自に定めた療養先トリアージ基準に基づき、入院の決定を行っているところでございます。こちらにつきましては、冒頭、知事からもございましたように、支障なく運用できている状況でございます。黄色の点線にありますように、感染状況が落ち着いたことから、6月上旬以降につきましては、病床の柔軟な運用ということで、一部の病床を通常医療に戻していたところでございますが、感染動向を踏まえ、7月22日以降は、これらを全てコロナ用に戻していただいて、現在537床を運用しているところでございます。8月9日現在、病床使用率については67%と上がってきてはおりますが、177床空いているという状況です。また、既に1日当たりの新規感染者数が第六波期間中を含め最多を更新した状況ではございますが、第六波までと比較して、比較的緩やかな上昇には抑えられているところでございます。必要な病床をしっかりと維持できるよう、医療提供体制の確保に努めてまいります。
 次に、14ページ、こちらは参考ということでございますが、療養先トリアージの状況をおまとめしたものでございます。療養先トリアージ基準の運用前後で、入院が必要とトリアージした理由別の内訳を比較したものでございます。左側が運用前で、右側が運用後となってございますが、左側の運用前の円グラフで、青色で示しております新型コロナが無症状で即時の治療が必要ない方、こちらの部分が右側の運用後ではなくなり、基本的には現行では、コロナ、あるいは基礎疾患の治療等が必要で入院いただいているということでございます。
 次に、15ページ目をご覧ください。ここからは、こうした現状への対処をまとめさせていただいております。
 まず、検査体制についてご説明させていただきます。17ページ目をご覧ください。こちらは外来診療、検査体制の強化ということでございます。中央の棒グラフでございますが、こちらは7月に県内で実施された検査数の推移でございます。感染者数の増加に伴い、後半になるにつれ、検査数が増えており、外来診療、検査のニーズが高まっているという状況であります。こうした状況下で、県民の皆様に外来診療、検査を継続して提供できる体制を整えるため、検査キットが不足する可能性がある医療機関に対し、国から無償で提供される検査キットを診療用として緊急的に供与することといたしました。また、医師会のご協力により、一部の医療機関において、症状が軽く、重症化リスクの低い希望者に対して検査キットの配布をしていただきます。現在、医師会において、こうした検査キットを配布していただける医療機関を取りまとめていただいておりまして、準備が整い次第、配布を開始する予定でございます。
 次に、18ページ目、ご覧ください。こちらにつきましては、新型コロナ検査促進事業の実施についてでございます。お盆期間中の帰省で移動の予定がある場合など、無症状の方を対象に無料で検査を受け付けております。対象者につきましては、記載のとおりとなっておりますが、実施事業所につきましては、8か所においてお盆期間も無休で対応しております。記載のURL、QRコードなどから詳細は確認できるようになっておりますので、ご参考としていただければと考えております。




担当部局:
 続きまして、現状への対応として2つ目、保健所の体制について、福祉医療部からご説明させていただきます。
 20ページをご覧いただけますでしょうか。黄色の四角囲みのところでございます。感染者の増加に対応するため、これまでから、保健所業務の外部委託や電話対応の自動化をはじめ、保健所機能の維持に努めてまいりました。具体的に、主な取組でございますが、(1)パルスオキシメーターの配送の委託、飛びますが、(3)自宅待機者、療養者のための電話相談窓口対応の委託、4つ目、感染症患者移送の委託、6番目、感染者の一次接触、二次接触業務の委託、7番、HER-SYSへの発生届の入力業務委託などでございます。
 21ページをご覧ください。オミクロン株、BA.5の特性を踏まえて、保健所では、入院治療が必要な方から優先して連絡させていただいております。6月下旬以降、感染者の急増によって、症状の軽い方や重症化リスクの低い方に対して、保健所からの連絡に遅れが生じています。そこで、県の追加対応としまして、(1)保健所への応援体制をさらに充実させるということで、8月3日からは、郡山保健所、中和保健所で、それぞれ3名ずつ増員しまして、計53名の応援体制を確立しています。(2)でございます。新型コロナウイルスに感染された場合に必要となる情報をより早くお知らせできるように情報提供を強化したいと思います。
 具体的には、22ページ、23ページにあるような、検査結果が陽性になった患者様へというチラシを医療機関の協力を得て配付いたしまして、22ページにありますように、医療機関や連絡先を周知するとともに、23ページで、医療機関等に連絡が取れない場合は、県が設置しました専用24時間の窓口の紹介等をしております。以上でございます。




担当部局:
 次に、24ページ以降のクラスター対策についてご説明をいたします。感染の拡大を抑える上で、クラスターの発生を抑制するということは大変大きなテーマになっております。そのために、奈良県では、クラスター対策につきまして、独自の取組を進めてきたところでございます。
 25ページでございますが、新型コロナ感染対策責任者による感染予防対策ということで、県ではクラスターが発生しやすい種類の施設に対して、感染対策責任者の登録をお願いしました。下のほうの表のほうにお示ししてますとおり、これらの機関では、それぞれの施設に100%、感染対策責任者を置いていただいたという状況にございます。既にこのように登録が完了しまして、責任者には感染対策マニュアル等の実践の責任者となって、各施設で感染予防対策をやっていただいているところでございます。さらに、医療機関や高齢者施設の責任者を対象に、感染症の専門の先生によるそれぞれの施設の特性に合わせた新型コロナクラスター対策緊急セミナーというのを実施し始めております。既に8月の6日から8日にかけて、3回実施をしたところです。こういった取組を広げていくことによって、クラスターの防止につなげていきたいというふうに考えております。
 次に、26ページでございますが、先ほどご紹介した感染対策責任者に対するセミナーでも、専門家の先生によりまして、特に感染予防対策の中でも換気が重要であるというご指摘を頂戴しております。このご指摘、ご注意に関しましては、もちろんクラスターが発生している施設は当然のことながら、その他の職場や、あるいは一般家庭においても認識を共有いただくことが非常に重要と考えておりますので、この場におきまして、ご紹介をしたいと思います。特に暑い季節になりまして、感染防止対策の上で換気というのは非常に重要であるということ、26ページでは、マスク、換気、消毒、距離という基本的な感染防止の原則について説明をしておりますけれども、換気に特にご注意ということでございます。
 27ページでございます。その換気に関する、特に心がけいただきたいことについてお示ししております。クラスターを防ぐためにも、夏は特に換気を心がけましょうということで、夏場、エアコンを利用するケースというのは非常に多くなりますけれども、通常のエアコンには換気機能がありません。したがいまして、窓やドアを開けて換気を行うということが非常に重要になってまいります。この点、ぜひ心がけをいただきたいと思います。換気を行うに当たりまして、サーキュレーターや扇風機というのを併用する場合もございますけれども、このときのご注意でありますとか、あるいは、換気扇がある場合のドアの開閉等のご注意、これも書いておりますので、この点については、十分ご留意をいただければと思います。
 次に、28ページは、こんなところにも換気に関してご注意いただきたいというところで、自動車の運転に関する外気導入モードの利用のお願い、それから、空気清浄機を使われる場合もありますけれども、空気清浄機というのはあくまで補助的な機能でございまして、換気の代わりになるものではない、一番重要なのはやっぱり換気ですよと専門家の先生からもご指摘をいただいておりますので、この点につきまして、この場での共有とともに、県民の皆様にも共有いただきたいというふうに考えております。




担当部局:
 29ページ、こちらからは、ワクチン接種の推進についてでございます。
 30ページをご覧ください。まず、ワクチン接種の現状についてでございます。接種の状況につきましては、表でおまとめしているとおりでございますが、4回目接種につきましては、7月20日の定例記者会見のほうでご報告させていただいたときに比較しまして、約12万人増加ということで、大幅に増加している状況でございます。一方、3回目接種につきましては、12歳から64歳の方について、まだ6割以下ということでございますので、この接種率の向上が課題と考えております。対応策につきましては、また後ほどご説明させていただきます。5歳から11歳の小児接種につきましても、引き続き接種を進めているところでございます。
 次に、31ページ目、こちらは、ワクチン接種率向上に向けた取組でございます。先ほど述べました3回目接種のうち、特に若い方の接種率の向上などに向けて、県としましては、情報発信の充実や県の広域接種会場を9月も引き続き設置するなどの接種機会の確保、さらには、企業や学校といった身近な場所への情報発信や接種しやすい環境整備などへのご協力のお願いなど、各種取組を進めているところでございます。
 次に、32ページ、こちらは、県の広域ワクチン接種会場についてでございます。県の広域接種会場につきましては、このところ、予約希望が増えてきていることもございまして、先ほど申し上げましたように、9月も設置することといたしました。ノババックスにつきましては、1回目接種も追加で行わせていただく予定でございます。右下の今後の接種日程に目を移していただきたいのですけれども、こちらの新規追加分を赤枠で囲ませていただいております。また、左下のQRコードを読み込んでいただきますと、接種予約サイトになっておりますので、こちらもご活用いただけましたら幸いです。
 次に、33ページ目、こちらは、ワクチン接種について前向きな検討をお願いしますということでございます。下段の棒グラフでございますが、2回目接種者を緑色で、3回目接種者を赤色で年代別に示してございますが、特に12歳から40代以下で開きがある状況でございます。ぜひ前向きなご検討をいただければと考えてございます。




担当部局:
 最後に、安心して過ごしていただくための県民の皆様へのお願いのご紹介でございます。
 34ページ、35ページでございますが、先ほどはクラスター対策のための感染防止のための換気等のお願いにつきまして、スライドをご覧いただきましたけれども、これから非常に暑い時期、まだ続きます。リスクの低い場所では多少リラックスして、日常生活を維持するとともに、熱中症防止の観点から、マスクの着用についてもご注意をいただきたいというお願いでございます。
 次に、36ページでございます。夏場は熱中症の発生による救急搬送が増える傾向にございます。救急の利用に関するお願いでございますけれども、救急車を呼ぶべきか迷ったようなときには、県でいろいろ電話相談窓口を設置しております。こういったところもご利用いただきながら、症状が重く、すぐに必要な場合には、救急車をもうすぐに呼んでいただくということも心がけていただければと思います。
 最後に、37ページでございます。新型コロナウイルス感染症に関連する差別や偏見というのはまだまだあるというふうにも聞いております。こういったところにも心がけていただいて、この夏を安心してお過ごしいただきますように、県民の皆様にお願いをしたいと思います。
 説明、以上でございます。よろしくお願いいたします。




危機管理監:
 説明ありがとうございました。
 このほか、この場で共有すべき事項や確認事項等がございましたら、ご発言をお願いいたします。よろしいでしょうか。
 知事、お願いします。




知事:
 本日の対策、現状の報告と情報共有と取組というのはこれでいいと思いますが、その中でクラスター対策ですけれども、クラスター対策で、責任者が大体100%、25ページですけど、100%決まってきたというのは大変いいことだと思いますが、あと、クラスターで何をするかというのがその次のページであって、換気が大事だよというようなことがありますので、例えば責任者1人で、施設も大変大きな施設とそれほどでもない施設とあると思いますけども、特に大きな施設だと、例えば総責任者と換気対策責任者と、部屋がたくさんあると換気が十分しているかどうか、見回るだけで随分違うかというような観点なんですけれど、そのような方も必要と思われる施設には配置していただくという方向で、ちょっと検討を始めていただければと思います。換気のほかに、入退去のときのチェックとか、外から従来の人が持ち込むとかというケースが多いように聞きますので、そのような出入りのあるところの入退去というか、入所のときのチェック体制とか、ちょっと必要な対策は特化したときの担当ということ、分化してやったほうが効率的かどうかも含めて検討して、そのほうが現場がよさそうだということになれば、また、例えば換気責任者とか、チェック責任者というようなものを配置していただけませんかというようなことをお願いするという方向で検討していただければと思います。今日の対策はそこまで結構ですけど、その次の対策の検討ということにしていただければと思います。




担当部局:
 今ご指摘いただきました内容につきまして、専門家の先生ともご相談しながらすすめたいと思います。




知事:
 そうですね。




担当部局:
 責任者の置き方等につきまして、検討していきたいと思います。




知事:
 専門家の笠原先生によく相談してください。現場を一番よく知っておられますからですね。それで結構です。




担当部局:
 ありがとうございます。




担当部局:
 説明訂正させてください。すみません、福祉医療部です。ちょっと21ページの説明、誤解を招いてたので、説明訂正させてください。
 保健所の体制の21ページでございます。「8月3日から3名ずつ増員し」と説明してましたのですけども、「順次増員させて、」8月3日から53名の体制ということです。申し訳ございませんでした。





危機管理監:
 そのほか、何か発言ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、本日の会議の確認事項としてお諮りをいたします。
 説明がありましたように、それと、先ほど知事からもご発言がありましたことも踏まえまして、県では、新規感染者が高い水準で推移していることに対応するため、体制の整備を図り、実態に即した対策を行うとともに、お盆の時期を控えまして、県民の皆様に引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願いすることを本会議の方針として決定してよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。




司会:
 ありがとうございました。
 それでは、以上をもちまして第34回奈良県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。
 引き続きまして、報道機関の皆様との質疑応答の時間とさせていただきますので、本部員の皆様はご退席願います。ありがとうございました。

 

 

〔本部員退席〕




司会:
 それでは、始めさせていただきます。報道機関の皆様、よろしいでしょうか。
 それでは、引き続きまして、質疑、会見のほうへ移らせていただきたいと思います。
 初めに、新型コロナ対策関係の質疑、それから、引き続きその他の質疑と進めさせていただきます。
 まず、新型コロナ対策関係につきまして、ご質問をお受けしたいと思います。ご質問ございます方、挙手にてお願いをいたします。
 NHKさん。




記者:
 先ほどの会議の中で、奈良県の現状として、新規感染者数は比較的上がっているけれども、医療提供体制に関してはまだ余裕があるというご説明だったと思うんですが、そのことについて、改めて知事のご認識、あと、今後必要な対策について教えてください。




知事:
 医療提供はどこでするのかというと、コロナ病床というのが基本であります。コロナ病床の中で重症病床というのが基本であります。それは、医療がとりでになって、重症化させない、死者を出さないというようなことが医療の大きな役割でございます。それが安心感につながるという考えでございます。そのような観点からは、入院が必要な方のコロナ病床への入院ということが基本になりますが、この前の4月のトリアージ基準を作成いたしましたときのリサーチ、調査でいきますと、経過観察でコロナ病床へ入られましたときに、高齢者で、あるいは認知症の方がコロナ病床に入られますと、増悪するというケースもございました。それは、むしろ施設とか、自宅でおられて、そこでの必要な医療を提供するというトリアージはいいじゃないかというやり方です。コロナに感染すると全てコロナ病床ということを変更したわけでございます。それが順調には動いているという認識でございます。





記者:
 もう1点、ということは隣県の京都府などは、BA.5に関する対策強化宣言というのを出されたようですけれども、奈良県の場合は、この対策強化宣言についてはいかがですか。




知事:
 医療の関係からはそういう事態にはなっていないと思います。最初の二波、三波のときのコロナ株の状況が、毒性が大変強くて、やはり隔離と、毒性に対処するというコロナ病床の大変先鋭的な意味があったと思います。今の株になりましてからは、毒性が弱くなっているということを反映した医療提供体制の質が、求められる質が変わってきているというふうに思っています。




記者:
 最後に、1点だけ確認ですが、今県内の感染状況としては、もう既にBA.5に置き換わっているということでよろしいんでしょうか。




担当部局:
 医療政策局のほうからお答えさせていただきます。直近のゲノム解析の結果では、既にBA.5が主流となっておりまして、置き換わっていると言っていいかと考えております。




記者:
 ありがとうございました。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 毎日新聞さん。




記者:
 今、局長がおっしゃったの、直近の数字を具体的に教えていただけますか。




担当部局:
 手元にちょっと具体的な数、持っておりませんけれども、8割以上であったと記憶しております。




記者:
 それで、ちょっと知事にお伺いしたいんですけど、今、NHKさんの質問でも出た政府が新設したBA.5の対策強化宣言という、そういう仕組みなんですけど、例えばお隣の和歌山の知事は何の役にも立たないというような、仁坂さんがそうおっしゃってますけど、知事はこの新しく政府がつくったBA.5対策
宣言については、どう思ってますか。




知事:
 全国知事会があったときも、コロナ対策は、ほとんどリアルの知事さんたちの意見を聞かせていただきました。知事さんたちで、何か捉え方は違いがあるなという感じがいたしました。ちょうど国の対策強化宣言が全国知事会のすぐ後か、同日ぐらいに発表されたものでございます。全国知事会での議論でもありますけれども、国の役割と地域の役割というのは、なかなか分化しにくい、役割の分担論でもなかなか議論がありましたけど、難しいところがあります。その一番よくないと私が思っていますのは、国に責任を押しつけるとか、地方に責任を押しつけるとか、そういうようなパターンだと大概負け戦になりますので、私の観点からは、地域でできることは全力をもってやりますよと。国が全部いいことを指揮していただければ、それに従うだけなんですけども、必ずしも奈良県の独自の調査のほうが、こう言ったらはばったいですけれども、進んでたとこもございます。死者の割合とか、今日出したような資料は国では出てまいりません。だから、地方独自でやった資料も利用できますので、国のいろいろご見識は大変尊敬に値するものでございますので、納得のいく限りは、国のご見識に従い、また、利用させていただきたいと思いますけれども、特に、私の感じでは、医療については、地域が最終的な責任者であるべきじゃないかというように思います。対策の中で、大きく分けると感染拡大防止と医療提供体制の堅持と、2つの種類があるとすれば、医療のほうは地方が主となって役割を担うべきと、感染拡大防止はなかなか難しいですけれども、全体の拡大の、例えば全国知事会の記者会見でもありました。なぜこのように増えたり、減ったりするのですかということは、誰も分からないのですね。専門家も分からないのです。大阪と奈良がどうして10分の1で同調するのですかと、分からないけども、実態はそうなんですね。だから、分からない中で、宣言出しても意味がないのではないかという意見も知事会の中でありましたので、和歌山県知事さんはもうそのような、複数の知事、そのようにおっしゃってましたので、そのような意見のお一人かと思います。長くなりましたが、そのように、知事の立ち位置、見識の違いということを、知事会がございましたので、つぶさに拝聴いたしましたけれども、国の対策、強化宣言の中で、よく吟味をいたしまして、意味のあるところは当然取らせていただくということを従来からやってきてます。強化宣言というような名前を使わないだけでございます。今日の資料の中にも、国が強化宣言の中に盛り込んでおられる項目がすごくたくさん入っております。それをまとめて強化宣言というスタイルにするというように見受けられますので、それは各地域のスタイル、あるいは国のスタイルによるのではないかなと思います。国のほうが強化宣言をされるということであれば、それはまた一つのご見識かと思いますけれども、各県にしろよと、言うならこうだよというのは、また一つのアドバイスというように受け取るところでございます。アドバイスは無意味だとは思いませんが、利用できる見識の入ってるところは参考にさせていただきたいというのがお答えになってるかどうか、感触でございます。




記者:
 ありがとうございました。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 奈良テレビさん。




記者:
 福祉医療部長にお伺いしたいんですけど、さっき、21ページの保健所の応援体制のお話で、確認になるのですが、8月3日からは、郡山保健所と中和保健所に3人ずつ増員ということでしょうか。




担当部局:
 順次増加させてということでございます。3人ずつ、順次増やしてきましたということです。
 3日からは53名体制で運営をしていますということでございます。




記者:
 この53人は、コロナ禍以降の応援職員のトータルの数ということですね。




担当部局:
 そうです、応援職員のみで、保健所の職員は含んでいないです。従来のということです。




記者:
 分かりました。ありがとうございます。
 荒井知事にお伺いしますが、これからお盆を迎えるということで、今回この会議あったと思うんですけども、改めまして、行動制限とか、政府の宣言だとか、そういったことがない中での夏になりますけども、改めて知事から、県民にこれからお盆を過ごすに当たって、何か呼びかけなどありましたら、教えてください。




知事:
 このコロナ対策にどう向かうかというのは、我々の気持ちの持ち方というのが基本になると思いますけども、一つは、このようなエビデンスを共有するというのは大きなことでございます。敵がどのように強いのか、どういう武器を持っているのかということをよくインテリジェンスしないで、やみくもに踏ん張っても長続きはしないわけでございます。実際に随分長くなってますので、相手をよく見ながら対処するというのが基本になると思います。そのような観点から、エビデンスをなるべく調査して出すように心がけているのが奈良スタイルでございます。エビデンスをどのように解釈していただくというのは、皆様との対話にもよりますけども、県民の皆さんはどのようにエビデンスを利用されるかということは、難しいところがあるんですけども、県では、こうしなさいという強制的な行動制限になるべく結びつけないように、ナッジと言っているんですけども、促すこと、方式でやってきております。エビデンスをナッジという手法でございますので、このようにしたほうがリスクが減りますよ、換気をしたほうがリスクを減りますよ、これだけやれば絶対感染しないという、絶対の保証はないような相手でございますので、しかし、リスクが減ることは間違いないですよというようなことで、お気をつけてくださいというようなことをずっと続けております。そのような観点は、今回も同じことでございますけども、感染者が増えても、死者が減ってますよということを一つのエビデンスでございますので、それの受け取り方は、例えばもう大丈夫だと、インフルエンザと同じだと思ってもらっても困る面はあろうかと思いますので、慎重にエビデンスを読んでいかなければいけないわけでございますが、そういうことも付け加えて、エビデンスはエビデンスとして、確認するというのが大きな基本だというふうに思っています。だから、このような不安になられるときには、ぜひ冷静に、エビデンスを見てくださいね。結構見ておられますので、エビデンスの内容が届いてない場合もあります。この死者数の中で半分はコロナ死因でないというようなエビデンスは、公表は奈良県ぐらいだと思いますけども、しておりますけども、報道されない状況でありますし、国のほうもあまりコロナ死者を大きく取ると、高齢でもほかの病気でも亡くなられたときは、コロナにかかっておられると、コロナ死者ということに統計を出すような仕組みになっておりますので、二波、三波のときはそれでも十分意味があったと思うんですけども、コロナの毒性が弱くなると、コロナの死者は肺炎が最終的だと思いますけども、ほかの病気で、お医者さんも肺炎になってないのにコロナが死因だと言えないというので、医者の死因の見方で、コロナが死因でないということを判断されているというふうに思います。だから、そのようなエビデンスも、新しいエビデンスとして出てきてますので、エビデンスはエビデンスとして提供するように、奈良県ではしております。
 すると、どういうメッセージなのかと、相手は複雑な相手でございますので、単純に言って、これで大丈夫だと言える相手ではないという、敵は手ごわいということでございますので、こういう敵の性格もある、こういう特性もある、また、変化、大変な変化されますので、その変化を追いながら、状態のエビデンスを取っていこうということは続ける必要があろうかと思っております。どういうことを言いたいのかということになりますと、冷静にということと、基本的にやるべきことはやって、リスクを下げていただければということに尽きると思います。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん。




記者:
 具体的な対策というところで、換気が一つ強調されているかなと。この今日の資料の中で、窓に向かって、外に向かって扇風機とかを回すというのが何か一つの手法かということ、もし、この暑いときに外に向かって扇風機回すというのもあれなんですけど、例えばどのぐらいすれば効果があるというようなものなんでしょうか。




知事:
 そうですね、先ほど換気はクラスター対策で重要な意味があるのではないかというふうに思って、そのクラスター対策の責任者には換気、実際発生してないとこは換気によく気をつけておられるケースが多いんです。当初発生しましたクラスターで、部活クラスターというのがありまして、部活は換気もないとこで密集して着替えをして、それでうつったということは明白でございました。笠原先生の現地調査によれば、換気があれば随分違うなと。そういう部活換気というようなことも現実的に、今までやってない、汗まみれになった運動選手は、そこで着替えをすると。シャワーかかるのかというようなことでしたので、換気が集まるときに、着替えのときには換気が要るというような、あるいは、部屋の中に換気がなければ、ちょっと広いところで着替えろよと、こういうふうに担当が言えばいいんですけども、そのような観点は当初なかったわけでございます。そういたしますと、クラスター発生するのは人が集まったとこでありますので、その部活だけじゃなしに、高齢者施設とか、学校とか、学校でも保育園とかというとこになりますと、着替えを保育園で自分でされることはありませんので、換気というのは周りの者が気をつけないけないということが想像できるわけでございます。すると、保育児童になりますと、冬は寒いと風邪が引くとか、換気はあまりしない傾向があるんじゃないかと思われます。夏はクーラーをある程度すると、換気がないというふうなこと、それは、しかし、換気を適時するというような観点が入るときには、その部屋の換気担当がよく見てて、換気度を分かるような仕組みがあれば、その部屋でのクラスター発生は極めて抑制できるんじゃないかと、現場的に思う次第でございます。そのようなこと、これも現場エビデンスを積み重ねながら、それを実行してもらうという手法でございますので、そのようなことを担当を決めて、ちょっとした資料では、やっておられるとことそうでないところが見受けられるというのがこちらの雑駁な認識でございます。それを押しなべてしていただくと、随分クラスター抑制になるんじゃないかというのは、先ほどの発言になったわけでございます。現場のリサーチとその後の対策と併せて、検討対象にしてもらうようにお願いしたということでございます。




記者:
 分かりました。
 ちなみに、換気は何分ぐらいやれば効果があるものと。




知事:
 効果は、そうですね、笠原先生に、大体、先ほどマスク、換気という中で、換気というのが大きな要素になりますよと聞いておりますので、これもやってみないと分からないんですけども、やってみると効果があったなということであれば、喜ばしいことだというふうに思います。設備を、もしこの26ページ目の基本的な感染防止対策の徹底で、換気というのは大きな意味があるよということがエビデンスで分かれば、今の換気に注意をするという、もう初歩的な注意から、換気がない部屋であれば、換気の部屋の施設を改善するというところまで必要になってくるかもしれませんが、それはやりながら次の手を考えるというやり方になろうかと思います。まず、換気は大事だと思うがどうでしょうかという問いかけから始めるというふうに思います。斬新、漸進的なやり方ということになります。




記者:
 あと、これだけ暑くなって、熱中症で救急搬送される方も増えてきてますけども、コロナの感染者も増える中で、いわゆる救急搬送困難事案、事例、こちらのほうは今どのような状況でしょうか。




知事:
 救急搬送は、前の第六波ほどではないんですけども、今の救急搬送困難事案が増えております。それは認識してるんですけども、救急搬送困難が今の熱中症の救急搬送が増えておる状況もありますので、熱中症の対策と今のコロナの感染者の増加と、それと通常医療の圧迫と、ちょっと今分析が進んでおりませんので、今日の資料には入れなかった経緯がございます。一つは、救急搬送困難事案は、前回ほどではなさそうだということが一つあります。だから、安心しているわけではございませんということは、2つ目の言い訳でございますけど、そこから今の要素は、熱中症と感染症の増加と、要因が、それと、病床の受入れというのがちょっとまだ分析が進んでおりませんので、分析をした段階で、また対策を講じたいと思います。今日の時点でちょっと大変曖昧な分析結果になって大変申し訳ないと思います。




記者:
 最後に、全国知事会議でも2類相当についての議論がありまして、先日、政府も見直しについて言及がありましたけども、現行の2類相当からの見直しについては、今、知事はどのように考えていらっしゃるか。




知事:
 そうですね、国のほうでもご議論されるということでございます。よく言われるように、毒性という観点からも、インフルエンザとあんまり変わらないというように言われますのと、最近では、県立医大の先生が、70歳未満の方の死亡率はインフルエンザのほうが高いよという研究を発表されました。これは大きな一つの研究成果だと思います。国のほうの専門家が取り上げられる気配は全くございませんので、ちょっと不満に思っておりますが、2類にするのか、5類にするのかって、これは大変大きなことでございます。2類、5類の感染症法の強制隔離が必要かというようなことになりますと、感染者と、感染はインフルも感染でございますが、毒性という、深刻かどうかというようなのが大きなことでありますので、それに変化してきているということになれば、またその検討の要素の一つになると思います。すると、その前に保健所の機能を全数調査にするのか、重篤な人を中心に調査してトリアージするのかというような、保健所での入院トリアージというのは大きな機能でございますので、入院させるべき人を的確に入院させるという機能が何よりも大事でございます。その全数調査の何名感染したかという情勢の報告よりも、入院させるべき人を的確に入院させたという保健所機能のほうが重要であることは間違いございませんので、それが両方とも今までやってて、滞りなくしていただいております。保健所は大変苦労していただいておりますが、どちらかというと感染者の数の報告なんかは機械化したり、応援なりしてもらったりで、医師免許、保健師免許、看護師免許を持っておられる保健所の人には、入院トリアージのほうへもかかってもらうというように奈良県の保健所ではしておりますので、だから、保健所業務も濃淡って、必要な場合と、そうでないものがあるんじゃないかというふうにちょっと見えてきていますが、それをどのようにはっきりとめり張りつけるかという課題が今あるように思います。保健所機能、それ、2類、5類とも多少関係しますけども、保健所機能は保健所機能で、めり張りということを考えてもいいんじゃないかなと思います。しかし、国への報告というのは義務づけられておりますので、国が保健所の機能として、しなくてもいいよとおっしゃらなければ、しなきゃいけないと思いますけど、やっぱりめり張りという観点からは、その入院すべき人を取り逃がしてはいけませんよというのが、我々の県の立場から、それが一番大事なことであることは間違いございません。2類、5類の判断は、そのような観点から、やはり専門家がおられるのは国であろうかと思います。しかも、そのような基準は全国一律の基準でないと当然いけないと思いますので、あんまり知事が2類だ、5類だと言ってても始まらないんじゃないかなと、ちょっと申し上げれば、そんな感じでございますので、意見は多少ございますがという程度で、素人的な意見になると思いますので、差し控えるというほどの中身はございませんので、相当感想を申し上げてしまいました。最終的には国がご判断をということになると思います。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 毎日新聞さん。




記者:
 今の読売さんの質問にかぶりますけど、ということは、つまり、全数調査については、これがあることで保健所の結構業務が逼迫してると思うんですが、荒井知事個人としては、全数調査はもう改めるべきじゃないかという考え、ついては、5類相当にちょっと見直す議論を進めるべきではないかという、そういう意見なんでしょうか。




知事:
 そうですね、もう少し実態が分からないと困るんですけども、一つは、PCRとか、簡易でも感染者が全部拾えてるかどうかという議論があります。隠れ感染者と言われてきた部分でございますが、隠れ感染者で、感染者として拾い損ねた方が亡くなられたって、これは深刻でございますので、それは一番避けなきゃいけない事例でございますが、隠れ感染者であっても、知らない間に治ってたよという人がいるのかどうかも分かりません、これは統計上把握できませんので。ただ、そのように言われるようになってきたということは、感染の状況が軽くなってきたというようなことの一つの表れかと思います。すると、全数調査の意味は低くなってるように思います。低くなってるから必要ないよというのかどうかというのは、私のまだ意見では、踏ん切りがつきません。それでも、全数調査をするのか。すると、全数調査の精度ということになりますので、毎日これだけ発生したら、確実だというのか。日々によって違いますのは、検査数でも違いますし、その流れがあります。だから、前週比較調査っていうのが最近出ているわけでございます。それは、曜日によって、出てくる数が違うということが分かってきてるからでございます。今日の資料でも前曜日調査っていうことが入っておりますので、これは一つの統計上の進歩というふうに思いますけど、曜日によって出具合が違うよということは分かってきております。
 それと、全数はその日の数なのか、週の数なのかとか、週でまとまればいいのか、統計上の話になってくるわけでありますので、どれほど増えたのかどうかっていうと、感染者総数はどれほど意味があるのかとか、そういう医療上の話にもなりますので、全数調査の意味というのは、今までだと、感染された方は大体重症になる、重篤だ、全部は把握、濃厚接触者も把握してっていう時期がありました。今、濃厚接触者はあんまり言われないですよね。だんだん濃厚接触者は結構ですというふうになってきてることは確かであります。今度は感染者数ということの軽重が出るかどうかって、ちょっと専門家ではないので分からないところがあります。軽々に全数調査は必要でないと思う論者ですかって言われて、本当に分からないと言えば、そんなことも分からないのかって言われそうなので、そういう答えをするのに躊躇しておりますけども、あんまり分かったように言うのもちょっと僣越だとは思いますので、正直に言うと、全数調査が必要かどうかについては分からない部分がございますというようなことになろうかと。




記者:
 先ほど、意味が低くなっているような気がするっていう、これが本音ということなんでしょうか。




知事:
 そうですね。




記者:
 ということは、ちょっと白か黒かで聞くつもりはないんですけど、知事としては、やっぱり5類相当への見直しの議論を早く進めるべきじゃないかというお考え。




知事:
 そうですね、見直しの議論が進んでもいいじゃないでしょうかっていう感じは持っております。意味が薄くなってるということと、保健所の負荷がずっと続いております。先ほど、増員体制はまだ続けておりますので、やはり保健所の方、大変だと思いますので、負荷が減って、大事なところに注力してもらうっていうのは、戦力の配分ということではとても大事なことでございます。そのような観点から、見直していただければありがたい面もあるかなというふうには思います。




記者:
 ということは、知事は、5類相当に見直すほうが望ましいというお考えでいいんですよね。




知事:
 全数調査が是か非かという議論を進めていただければありがたいと。見直すというふうにすると、しないということになりますので、それが結論になります。結論を出すまでの検討を始めていただければいいじゃないでしょうかという、まだちょっと一歩引いたようなところはあると思います。




記者:
 ということは、全数調査は、感染症法上でも今の2類相当から5類程度に見直すべきかどうかの議論を、是か非かの議論を早くしてほしいという。




知事:
 していただければありがたいというように思います。それは、2類、5類の議論の前提になってくるんじゃないかという感じはいたします。結論ありきじゃなしに、その意味を分かるように専門家の方に教えていただければというふうに思います。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん。




記者:
 今日出ました検査体制のことで教えてください。医療機関において検査キットを配布するということになって、国のほうもキットを配布して、自主検査で陽性が出れば、フォローアップセンターなどで経過を観察してくださいというお話があったと思うんですけども、県の場合、これはどういうふうな形でフォローしていかれるんでしょうか。




担当部局:
 17ページに記載してございます検査体制の強化の関係のご質問だと受け止めております。
 県庁としましては、国のほうから約20万回分の検査キットが奈良県に配分されるというところまで調整しておりまして、本日、恐らく今ぐらいの時間帯に県の医師会のほうにキットが配布されているという状況です。あとの流れにつきましては、こちらの黄色の囲いの下のほうで記載しておりますように、医師会様のほうで検査キットを各会員さんのほうで必要なとこに配分していただくということでございますので、その取りまとめなどをされている状況と聞いております。医師会のほうからは、まずは検査キットが枯渇するようなことがないように、診療用に供せるということですので、その活用をされたいということと、一部の医療機関において、ご希望があれば、症状が軽く、重症化リスクが低いような方々に検査キットを配布ということで、状況を確認してるということですので、こんなような流れで対応させていただく予定です。




記者:
 一部の医療機関でキットを配って、自主検査で陽性というふうなことになると思うんですけども、そうなった場合のフォローはどうされるんでしょうか。




担当部局:
 現時点では、検査キットを受け取られたクリニックさんですとかにお問い合わせいただいて、その後の対応についてはご相談というようなことでやられるご予定ということで医師会様のほうから伺っておるところです。




記者:
 大体幾つぐらいのところでそういった体制ができるかっていうのは今聞いてらっしゃいますか。




担当部局:
 まだ数については取りまとめ中ということで、こちらのほうには状況は上がってきてないところでございます。




司会:
 よろしいでしょうか。ほかにご質問いかがでしょうか。
 朝日新聞さん。




記者:
 入院病床の件でお伺いしたいんですけども、先ほど知事が、増えたり減ったり、感染状況って正直、見通せないっていうようなことはおっしゃっていたんですけども、現在の状況が続いていけば、恐らくこのまま行くと、入院病床の占有率っていうのはしばらく上がる傾向があるかと思うんですが、逼迫してきたときの今後の次の対応と、どの時点でそれを判断されるかお考えがあれば、お聞かせください。




知事:
 入院病床の意味は、昔と随分違ってきてるように思います。コロナ病床ということになりますけども、コロナ病床の意味が変わってきてるように思います。その中で、重症病床っていうのは最後の最後のとりでだと思っておりますので、重症病床の占有率というのは割と注目して見ております。重症病床には、ほかにかけがえはないと。入院病床になりますと、入院病床の機能は、今まで、コロナ治療と隔離という意味が当初あったと思いますが、今はコロナ病床でも、ほかの疾患を持っておられる方もコロナにかかられますと、とにかく入られますということでございますので、それと、妊婦さんとか認知症の方で7割を占めておられるというのが入院病床の特徴でございました。そのような病床の状況を踏まえて、入院病床の意味を考えて、奈良県のトリアージ基準をしたわけでございます。コロナ病床で必要な方は入院させる、それは、コロナ治療とそのほかの疾患、特に妊婦さんと認知症というのは大数を占めております。そのほかの外傷とかっていう方は、コロナにかかっておられるというがゆえに、コロナ病床に入っていただくということでございます。ところが、コロナにかかっておられても、他のコロナ病床以外のところでも手術をするとか妊婦さんの診察をするとかっていうことができてくると、コロナ病床の負荷が減ってくるわけでございます。そのように妊婦さんの診察を他の医院とか病院で受けていただくように促して、それも増えてまいりました。選択肢が出たということでございます。コロナ病床一辺倒でなくなってきたと、そういう意味があります。
 そのようなコロナ病床への期待が変化している中での入院病床の意味、また占有率というのをどう見るかという課題でございます。だから、やみくもに何割になったからというようなことじゃなしに、コロナ病床に入っておられる方の状況を注視してきておりますが、特に経過観察を外しましたが、外したときに、宿泊療養施設と療養先っていうことになりますので、宿泊療養がちょっと意味がなくなってきてるという面がありましたけども、また宿泊療養施設の意味が出てきてるような面があります。コロナ入院病床と宿泊療養施設のセットでコロナ患者さんを受け入れるというのが一つの戦略のポイントになってきてると思います。そのような今申し上げましたのは、コロナ患者さんの症状、入院治療の必要性の内容ということの判断と、代替施設、コロナ療養施設の代替がどんな割合で可能か。また、自宅療養、施設療養のほうが望ましいという場合はどの程度あるのかという、その3つの要素を総合的に勘案して、コロナ入院病床の逼迫度とか、今度の医療提供体制の緊急の判断とかっていうふうになってくるように思っています。体系的、単純化したほうが世の中、一見分かりやすくて、何を言ってるか分かんないというのが世の中多いんですけども、なるべくそれを避けて、言ったことが分かるようにしていきたいという観点から、ちょっと複雑になりますけども、入院病床の意味は、その3つの要素を勘案しながら、どのように逼迫度、あるいは入院病床の増加っていうことを考えるかっていうことを考えていきたいと思います。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん。




記者:
 今の件に関連してですけど、宿泊療養施設も今、すごく割合が増えてますけども、かなり活用していくというお考えということでよろしいんでしょうか。




知事:
 今、資料として出てませんけど、少し増えてきてるんです。今までほとんどなくて、要らないのかと思った時期があったんですよね。だから、1つ、大きなのは、相手方の事情もあって、もうやめたいと言われることもあって、それは減らしたんですけども、ほとんど利用されてなくても、次に増えてきたときに困る場合があるから、すぐには増やせないというので、温存してたんです。そうしますと、現在になると、宿泊療養施設の利用も増えてきたという状況になってきてます。多少の戦力になるんだなというのが今の状況です。
 無理に代替させてはいけませんので、宿泊療養の今の意味は、家族にうつすと困るからというような本当の療養になってきて、医療療養と単なる宿泊療養と、もうそういう言い方すると、今までそういう分け方ではないですけど、単なる宿泊療養で隔離してもらえば、家族に迷惑かけないからというような意味が出てきてる。すると、宿泊療養で軽症であろうと思いますので、多少のテレワークをしたりということも可能になってくると思います。そのような宿泊療養の質の向上ということも別途あると思いますけど、代替できる部分が限られますので、入院治療が必要な者は必ず入院しなきゃいけないというので、それでも、入院病床の、コロナ病床の負荷を軽減する役目もあると思いますので、今、増えてきてるというのが、そういう役目があると思います。それよりも、宿泊療養になると、自宅で医療を、あるいは介護、認知症予防のリハビリをしておられた方が、宿泊療養になると、とんとできないので、それはちょっとADLというクオリティーが下がってしまうのが、それはむしろ施設療養のままとか、自宅療養のままで医師が時々見に行くんでいいんじゃないかというように判断し、それは奈良県のトリアージになってきておりますので、まだ実態の変化をよく、いつも見ていかないといけないと思いますが、現在はコロナ病床、宿泊療養施設、自宅療養と3本柱でのバランスを考えながらと思っています。




記者:
 一方で、自宅療養者がかつてないほど数が増えてると思うんですけども、自宅療養者へのフォロー、例えばパルスオキシメーターが足りているのかとか、あと、つながる窓口の利用実績はどうなのかとか、その辺りのフォローはいかがなんでしょうか。




知事:
 自宅療養は、今、感染者の居場所っていうのは自宅が圧倒的に多くなっています。それは、自宅から療養されていれば、そのうち感染が治れば、家の外に、最大感染者は家族の数というだけにとどまりますので、それが重症化しないという、医療関係者の観察というのは意味があると思いますけども、そのように自宅療養でちゃんと経過観察ができたら、それにこしたことはないというように変わってきてる面があろうと思います。それも例外が出てくる可能性もありますので、よく事例を調査して、医療関係者ともコミュニケーションしながら、対応を考えていきたいと。今の奈良県トリアージは順調だと言ってますが、医療関係者から、今のままで不都合はなかなか見えないよという程度の話だと思います。いつ不都合が見えるかどうかは、会話を欠かさないようにしていきたいというふうに思っています。




記者:
 今のところはそういった問題は出ていないという認識で分かりました。ありがとうございます。




司会:
 毎日新聞さん。




記者:
 お隣の大阪府の知事がいち早くやった対策、あと、政府のBA.5強化宣言の中にも入ってますけど、コロナ感染拡大対策として、高齢者に外出の自粛を求めようという、このやり方については荒井知事はどう思われますか。




知事:
 そういうことをされたんですか。あまり知りませんでした。




記者:
 5強化宣言の中には入ってますが。




知事:
 失礼しました。ちょっとよく考えて、勉強いたします。




記者:
 実際、そういうようなことをやっているのですが。
 高齢者に限って外出自粛を求めようというようなことについては、どう思いますか。




知事:
 何かされることは皆いいことではないかなと思ったりしますけど。




記者:
 奈良にも取り入れたいっていうことですか。




知事:
 中身をあんまり勉強していないので、分かりませんが、いいことをされてるのかなと、一般的なお愛想かもしれませんが。




記者:
 その政府のBA.5対策強化宣言の中の政策にも高齢者に外出自粛を求めようというのも盛り込んでるようですが、全員ではなくて、年代を絞って高齢者に外出自粛を求めようというのは、多分知事なら、効果ないんではないかと言うと思うのですが、こういうやり方どうなのかというのを聞きたい。




知事:
 どうでしょう。よく分かりません。こういうのは、各地域で違うことをやっていただくのも意味があろうかと思います。最初、やってみて、試行錯誤という言葉もあるではないですか。意味がありましたという報告を受けたら、まねしようというのが我々の基本的スタンスです。いい効果ありそうだったら、勉強しますよというような返事になります。だから、効果あるかどうかというのは、やってみないと分からないと思いますけれども。




記者:
 それで言うと、今回、BA.5対策強化宣言は、知事としては今の段階では奈良県で出すつもりはないということですか。




知事:
 効果があるか分かれば、いたしますけれども、分からない間は慎重ですよね。




記者:
 効果があると分かれば、この強化宣言をやるんですか。




知事:
 強化宣言って、その部分はもちろん使ってもいいです。強化宣言っていろいろアイテムがたくさんあるでしょうから、強化宣言という、それはスタイルでしょうということを言いましたので、その中のアイテムで意味のあるものはまねさせていただきますよというのが基本姿勢です。




記者:
 今の段階で、この政府の対策強化宣言には乗らないという知事の理由は、もう奈良県としては独自で似たようなことはやってるということですか。




知事:
 いいとこを取らせていただいてますというつもりです。




記者:
 だから、今の段階では、宣言はする予定はないということでいいんですか。




知事:
 宣言というスタイルにするかどうかはあんまり問題ではないかと思います。9割しても、宣言と言わないと、5割でも宣言と言うというのが出てくると思いますけれども、それはスタイルの話かと思います。いいところは使いますというのは基本で、当然ですけども、いいとこを知ってて使わないのはあんまりいいことではないですので、いい効果のあるところは当然、分かれば、させていただきたいと思います。まねを幾らしても問題ではないと思いますし、国がご推奨されたところをフォローするのに恥ずかしいことは何にもありませんので、その強化宣言で全体として意味があるとかないとかといういろいろ見識は出てるって最初のご質問でおっしゃいましたが、全体としてパックでいいの悪いのと言っても、風呂敷の中に入ってるのを、これはいい、これは悪いというふうに判断していきたいなという、ちょっとその見方が違うということを繰り返し言ってるような感じがいたします。いいとこがあれば、使いますよ、あんまり役に立たないようだと、意味がないと思いますよということで、実証、エビデンスがあれば、喜んでというようなことでございます。




記者:
 以前にまん延防止等重点措置でもいろいろ議論になりましたけれども、ただ、このエビデンスというのは大事だとは思うのですが、この宣言を出すことで、例えば奈良県民に対して、今、奈良県ではこれぐらい危機的な状況にあるというようなメッセージを送ることができる効果はあると思うのですが、それも知事はあんまりそういうメッセージはないという考えですか。




知事:
 こういうメッセージがいいんではないかっていうのをご推奨されたら、メッセージのまねをさせていただきますけれども、メッセージで私がちゅうちょするのは、フェイクになると嫌だなと思っています。私の性格かもしれませんが、今日は右、明日はあれ、3日目はこれというようなメッセージはやはりあんまりよくないかなと思っています。やはり一度言ったら、ずっと続けられるようなメッセージのほうがいいと思ったりします。毎日日替わりメッセージっていうのはあんまり性に合いません。




記者:
 すみません、細かくて申し訳ないですけど、このBA.5の国の強化宣言は出さない理由っていうのは、だから。




知事:
 今までも随分言ったように思います、いいとこは使いますよって。いや、毎日新聞さんは、宣言という名を使えというご意見ですか。




記者:
 いや、出さない理由を聞いてるだけです。




知事:
 出さないところ結構あるではないですか。




記者:
 ありますよ。別に出さないことを批判しているわけではないんですが、出さない論理的な分かりやすい理由を聞きたい。




知事:
 和歌山県は言っておられるようですけど、和歌山県、特によく分かりませんけれども、「新型コロナウイルス感染症の現状と、この夏安心して過ごしていただくための取組」に書いてるのは、奈良県版BA.5対策強化宣言ではないですか。これは、奈良県の思いますBA.5対策強化宣言、奈良県版ですよと、名前が違うだけですよというふうにおっしゃっていただいたらどうかと思います。




記者:
 ありがとうございました。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。コロナ対策会議の関係、よろしいでしょうか。コロナの関係、よろしいでしょうか。
 それでは、コロナ対策本部会議の関係の質疑、以上とさせていただきます。
 コロナ対策会議の関係者につきましては、ここで退席をさせていただきます。



「佐渡島(さど)の金山」の推薦書再提出にともなう「飛鳥・藤原」の世界遺産登録スケジュールへの影響について





司会:
 それでは、引き続き、その他のことを含めまして質疑のほうへ移らせていただきたいと思います。
 その他の関係、ご質問ございます方、挙手にてお願いをいたします。
 共同通信さん。




記者:
 世界遺産、飛鳥・藤原の関係ですが、先日、政府がユネスコへの推薦書を提出したところ、佐渡金山の関係で不備があって、突き返されたと。それの影響で、来年、推薦見通しの彦根城と藤原の関係が推薦の見通しが立たなくなっているというような状況だと思います。それを受けて定例会見するのは初めてだと思いますので、知事のご所見を伺いたいと思います。




知事:
 おっしゃるとおりですけれども、この前、素案を持って行き、受け取っていただいて、一つ進んだなと思ったんですけれども、佐渡金山でちょっと修正という、ミスがあったというので、1年遅れそうだという連絡を受けております。佐渡金山が遅れたら、先に追い越させていただけないかなと内心は思ったんですけれども、いや、そうもいかないということがよく分かりましたので、1年遅れで、佐渡金山が遅れて、奈良も遅れるというふうに認識をしております。1年遅れることを、また、その内容について、さらに追加とか、吟味を凝らすこともできますので、前向きに捉えて、素案の内容を充実することができるならば、追加の提案をしていきたいと思っています。1年遅れますけれども、引き続き世界遺産登録に向けた努力を続けたいと思います。




記者:
 今後、県と橿原市などの市町村との、また、その会議とかのスケジュールは今後詰めていくような感じですか。




知事:
 1年大体遅れるということで、大体この行事のスケジュールが遅れるという感じでございます。その間、やることは何かとありますので、準備をするということは大事かと思います。いろんな準備、いろんな発見があります。なかなか奥深い素材であるという認識です。飛鳥・藤原は奥深くて、いろんな光の当て方で意味がまた違うように見えてくる可能性もあります。これが世界遺産、文化遺産の意味があるんですよと、言えるんですけれども、歴史ですので、文化財、歴史遺産という意味が強いですので、中国とのゆかりっていうのが大きな意味が飛鳥・藤原にはあると思いますが、中国、韓半島とのゆかりっていうのは、これは向こうのほうでの発見が続くと、関係している遺産が奈良にもあったんだというような発見がつながって、飛鳥・藤原の歴史的意味が追加されることもあるのかなと思ったりします。そのようなことも起こるかもしれません、それはプラスの方向で働くと思います。これは個人的な期待でございますけれども、国際交流から発生した文化遺産というような認識でございますので、国際交流の意味がより深く分かってくることもあり得るというふうに、切りがないことでございますので、素案の提出で、世界遺産登録の俎上にのせていただきました。これを基本に、引き続き努力はしていきたいと思います。




司会:
 よろしいでしょうか。
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 読売新聞さん。




記者:
 今の件で、文化庁は2月の時点で不備が指摘されてたというような報道もありますけども、ちょっとにわかに信じ難いようなミスのようにも感じますが、知事の受け止めと、具体的に文化庁からいつ頃どのような説明があったのか、実際に飛鳥・藤原を先にできないかというような提案を具体的にされたのか、ちょっとその辺りのやり取りを併せてお伺いしたい。




知事:
 飛鳥・藤原を先にできないかということは、内心は思ったんですけれども、提案はしてません。韓半島との関係であれば、飛鳥・藤原のほうがよっぽど親和性があって、韓半島の影響を受けて文化遺産が残っているという、とても重要な、韓半島にとっても重要な文化遺産っていう認識がありますので、韓半島にとってみれば、いい話だなと内心は思っています。しかし、あとについて一緒になだれ込めばいいのかなと思っておりましたので、先に行くのは、冗談です、言っておりません。文化庁の不備についても、そういう話はもちろんありませんので、佐渡がどうしてああなったのかちょっと分からないところはあるんですけども、あんまり詮索もできませんので、多少の話は新潟の人から聞いてますけども、1年遅れる意味は、よく分からないところがあります。




記者:
 文化庁からは、いつ頃どのような説明があったんでしょうか。




知事:
 文化庁からの連絡は、最近ですね。私が聞いたのは、事務的に来たのは最近だと思います。各国1年1件っていうことは決まっておりますので、本年度は佐渡島の金山の推薦に注力したいと。したがって、新たな推薦候補の選定は本年度行わないという通告を受けました。ということは、もくろんでおりました年度内の閣議了解というのはちょっと難しくなった、不可能になったというような認識をしております。だから、次のほうへ繰り越される。まだ飛鳥・藤原が確定ということではありませんけれども、順次繰り越されるんではないかという、残念ながら、そういう認識をしております。




記者:
 かなり地元のほうががっかりしているというような声も聞きます。




知事:
 しかし、今まで長かったですからね。そんなに焦らなくても大丈夫だと私は思います。




記者:
 知事としては、1年遅れになっても、しっかりした……。




知事:
 大丈夫だと思います。




記者:
 分かりました。ありがとうございます。



世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について





司会:
 よろしいでしょうか。
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 朝日新聞さん。




記者:
 安倍元首相の襲撃事件の関係で、政治家と世界平和家庭統一連合、旧統一協会との関係が非常に取り沙汰されていますが、荒井知事はこれまでに選挙であったりで協力をしたりとか、あるいは何らかのイベントに参加したりとか、そういったことはあったでしょうか。あるいは、調査されてる最中でしょうか。




知事:
 はい、旧統一協会との関係ということで、いろいろ出てますので、私の身辺も多少調べました。3つの分野があると思っておりますが、1つは、県庁とこの旧統一協会との関係ということになりますけれども、県のホームページで、県の行事、例えば大和川一斉清掃に旧統一協会の関連団体というのか、世界平和統一家庭連合かつらぎ家庭協会が、たくさんある中で、ちょっと入ってるということは確認しております。私自身、知りませんでしたけれども、そのようなことが書いてございます。
 それと、ピースロードという団体ですけれども、国際親善目的の団体で、そういう行事があるというので、担当課長が出席して私の祝辞を代読したということを確認しています。これは、旧統一協会関係の行事ということの認識はなかった、知らなかったということだと聞いております。このような行事の後援をした例はないように聞いています。旧統一協会の行動は、県をまたぐ宗教法人の所管は国ですので、あまり私自身も全然知らなかったし、情報が組織的に入ってこないんですけれども、今後、ホームページ、あるいは祝辞、あるいは後援などについては、やはり情報収集して、慎重に対応するように改めて指示をしております。それが、県との関係でございます。
 そこから、私個人との、政治家としての関係についてご質問でございましたので、それも事務所に調べました。何か関係があったのか、選挙の応援してもらったのかというようなことを事務所の担当に調べてもらいました。事務局長、担当、私、団体との、旧統一協会とのお付き合いはなかったと報告を受けております。お付き合いがなかったという意味は、事務所で調べてもらった結果になりますが、選挙の手伝いをしてもらったかということはございませんでした。それから、後援会に入っていただいてたかということもなかったです。それから、パーティー券を購入していただいてたかというと、それも一切ありませんでしたというような調べを事務局からいただいており、私も個人的に旧統一協会とお付き合いしたことはございませんので、お付き合いはなかったというふうに総合して申し上げられるかと思います。
 3つ目は、ただ、選挙のときに、この奈良市内でしたが、旧統一協会の事務所を訪問した記憶がございます。前の知事選挙のときですけども、この時間帯はこの地域の人にお任せして案内してもらって、訪問、ご挨拶ということは選挙中やるのが通例でございますが、私の記憶では、奈良にも旧統一協会の事務所があるということをその場で分かったんですけど、そこで訪問して挨拶をさせていただいたような記憶がございます。訪問したのは、その1度だけでございます。
 そのような事務所、県の関係、選挙、政治の事務所の関係、で、私の選挙時期の行動と3つに分けると、そのようなことが今分かっておりますので、ご報告する次第でございます。




司会:
 よろしいでしょうか。
 はい。




記者:
 すみません、3番目の選挙での訪問というのは、知事から手を挙げたのではなく、案内の方にこちらへ行きましょうと言われてということと、前の知事選なので、2019年。




知事:
 選挙のときは、普通はもうどこに行くか分かんないまま、その時間、この時間、この辺り案内してもらうのに、もう頼んで、事務所も知らないんですよ。私も知らないんですよね。その角を曲がって、あそこに行こうとか、そういう歩きながら、あるいは自動車で移りながらですが、たしか奈良市内で、これは旧統一協会というものの事務所だと、行って分かったと、私自身はそんな記憶でございます。たしか行ったと思いますが、それだけの話でございましたが、ちょっと記憶にございますので、報告しないといけないと思います。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 共同通信さん。




記者:
 先ほどの旧統一協会との関連ですけれども、県庁との関わりのところは、県の担当課のほうで後で確認させてもらえればと思うんですけども、選挙のところは1点だけ、今話のあった旧統一協会の事務所、これは、2019年の知事選なので、団体としては名前はもう世界平和統一家庭連合という名前になってたと思うんですけれども、知事としては、そのとき、旧統一協会だというご認識もあったということですか。




知事:
 家庭連合というのは記憶ないんです。そういう名前変わってるのも知らなかった。今思い出しても、家庭連合という名前があったということは記憶ないです。




記者:
 では、前の知事選のときに案内して挨拶させてもらったときは、統一協会という名前。




知事:
 うん、その記憶は、統一協会というのは、話の中で分かったのか、看板見て分かったのか分からないんですけど、言っておられることが大体、統一協会の資料があふれてましたから。




記者:
 ああ、そうですか。




知事:
 ええ、初めてだったですけど、行事とか、その言葉を見て、ここだと思ったというよりも、全館の仕様を見て、あっ、これは統一協会だというふうに分かったので。




記者:
 では、今の選挙のときの接触というのは、知事のご記憶をたどっていって思い出した点っていうことですか。




知事:
 記憶で思い出しました。そのとき、大変不思議な、奈良にもあるんだなという印象でございましたので。




記者:
 その場所は、今回、容疑者が試し撃ちしたとされる協会もあると思うんですけれども、場所はどちらですか。




知事:
 奈良市内だったですね。




記者:
 奈良市内も、多分幾つかあると思います。




知事:
 幾つかあるんですか。




記者:
 あるんですかね。ちょっと僕も分からなくて。




知事:
 ああ、そう。大和西大寺の駅のそばではなかったかという記憶です。記憶ですので、よく分かりません。




記者:
 今回、事件となった場所は、奈良市内の宮跡庭園っていって、ミ・ナーラのとこ、向かいのところ、あんまり電車で行くような位置ではない、車で行けるようなところですが、そこではない、バイパスがあって……。




知事:
 これも記憶ですけど、駅のそばではなかったかなという記憶です。案内してもらうものですから、こちら、こちらといって、住所も分からないまま連れていってもらって。




記者:
 エリア的には大和西大寺ですか。




知事:
 これも記憶なので、ちょっと分かりませんので、申し訳ありません。あと全然フォローしていませんので、お付き合いもなくなってます、そのときに挨拶するので。ということだけは記憶にありまして、そのときに、中でたくさん写真などがあったので、これは統一協会かというように思ったということであります。だから、字も家庭って変わって、何で旧ついてんだと、最近の記事、何で旧ついているのかという程度の認識です。



安倍元首相の事件について





記者:
 あとちょっとまた観点変わりますけれども、安部元総理の銃撃事件から月曜日で1か月となりまして、知事としては、まず伺いたいのは、知事は現場にはこの間行かれてますか。まだお気持ち的になかなか行かれてないっていう現状なのか、それとも、1回目は行かれたのか、その辺りを教えていただきたいんですけど。




知事:
 この前も記者会見で聞いていただきましたが、あんまり思い出して、この場で答えたくないような思いがずっと来ますので、あんまり繰り返しになるといけませんのですけれども、その後、いろんなことを言われています。統一協会との関係もそうだし、政治との関係もあるし、警備との関係もあるのでというので。それは興味を持って記事を読んでます。まだ、まとまって整理はつきません。整理がつくようなことはあんまりありません。関係する人は皆、同じ思いかとも思います。私はこんなところで記者会見があるから、何か聞かれたら、言わなければいけないんだなというふうに改めて思うところですけれども、まだ整理がつかない感じですね。
 あんまり思い出すといけないんですけど、最近は荒井広幸さんという先生から電話かかってきまして、荒井広幸さんと安倍晋三さんとよく3人で一緒にしてたことがございますので、荒井広幸さんに電話したいなと思ってたら、向こうからかかってきて、で、おい、寂しいなということでございましたので、ほかの用事もあったので、電話いただいたんですけど、あんまり思い出話を募らせるというまだ気分に荒井さんも私もならない状況でございます。また改めてゆっくりと思い出そうねというようなことで電話は切っておりますので、あんまり思い出させないようにしていただければと、ちょっとこう言うのも変ですけど、あまり思い出してしゃべると、あんまりよくないと思います。まだ整理つかないというところで、察していただきたいと思います。



県域水道一体化について





司会:
 産経新聞さん。




記者:
 県域水道一体化について、昨日、協議会の部会があったと思うのですが、その中で、奈良市側がセグメント方式、もしくは垂直補完という提案を出してきたと思います。まずは、それについて知事の受け止めをお伺いできますでしょうか。




知事:
 県営水道の協議会が昨日午後あって、先ほど様子をちょっと聞きました。ちょっと聞いた程度ですけども。で、奈良市の言っておられるセグメント方式というようなことが記者会見で、新聞で記者会見の様子が出てましたので、それは読んでたんで、同じような報告だったんですけれども、市長自身が言っておられましたが、具体的な内容は説明しておりませんということでございます。具体的な内容の説明があったほうがいいかと思います。あると、奈良市の意図といいますか、考え方がより分かって、協議団のほかの市町村との折り合いの仕方っていうのをもう少しイメージができると思いますが、時間が迫ってきておりますので、セグメントっていうのはどういうことなのかっていうことが私もよく分かりません。願いというのは、もうどこの市町村も単純だと思うんですけれども、ある程度料金と投資という関係になると思いますが、料金がある程度上がってると、投資してくれれば、共通料金だと、天井が近いから、投資でいいから、全体でやりましょうと。奈良市のように、料金が低いと、料金も上げなきゃいけないから、投資だけは欲しいけど、料金上げないと、これはセグメントの本質かなとも思うんですけど、ちょっと分かりません。だから、それは共通の願いで、料金を上げない。投資は歓迎というのがどの市町村でも願いかなと思います。奈良市もそうかもしれないですが、そうであれば、そうだとおっしゃったら、その一つの議論の弾みになると思うんですけれども、料金が低い、しかし、老朽化への投資は進める、広域化の、効率化投資の必要性もあるというような状況ですので。すると、特に緑ヶ丘浄水場の代替更新が国県の補助でやってもらうとありがたい。しかし、料金は抑えたい。そういうことができるのかどうか、そうであれば、欲深く聞こえますので、ほかの市町村、怒っているという話は聞きました。




記者:
 仮に奈良市にセグメントを認めるのであれば、統一料金も変わってくるのかなと思うんですけど。




知事:
 そういう料金は低く、投資は多くということになりましたら、誰も料金上げてこないので、奈良市だけ認めることはできない。すると、このやり方は破綻するという意見も出ております。それが協議会参加者の一番の心配だと思います。




記者:
 スケジュール的にも、前回、知事が協議会の会見されたときですかね、一応11月に基本計画案を、そのときまでに一応結論を出して、それがめどだという話だったんですが、今回、まだ8月の段階で、これから詳細を出すという、なかなかスケジュール的にも厳しいかなというところがあるんですが。




知事:
 11月に結論ということですが、これ協議会のほかの人との協議になりますが、昨日の議論で、考え方の違いの差が詰まらないという意見、相当割り切るべきではないかという意見も出ております。これからの議論、まだ11月までの議論だと思いますので、11月までにどんなに議論が進むかは大変重要な時期に入ると思います。奈良市の意図、あるいは考え方が明確に協議会で説明されたら、折り合いがつくかどうかっていうことも、より明確になってくるというふうに思います。市民の方にとっても、考え方が明確になれば、料金は低く、投資は多くということは市民受けしますけれども、協議会の他のメンバー受けはしないというふうにも見えますので、その辺りが一番本質的なちょっと違いかなという感じがあります。そうではないんだという意見、セグメントの内容で出てくれば、分かりやすくなるというのが昨日の議論の印象です。




記者:
 知事のおっしゃる「割り切る」というのは、もう11月に答えが出なければ、もう奈良市を外してしまうっていう、「割り切る」ということですか。




知事:
 もう11月どうするかも、これからの議論ですね。覚書では、料金統一ということまで奈良市は一応入られたんで、覚書から随分離脱されて、料金は違うんだということにセットバックされた。別に覚書ですから離脱もかのうだが、覚書があの時期できたので、11月ということがセットされた。そこは覚書の考え方から随分セットバックされてるような印象です。それと、今おっしゃったように、11月は難しいかどうかということも含めて議論しないといけないと思います。それは、何が本格的な論点かということになると思います。奈良市の議会の人も、何をけんかしているのかと、まだ分からないところが、まだおありになるんではないかなと思います。欲深いとほかの市町村が言っておられるようなこと、料金低く、投資は多く、緑ヶ丘も改善してということが全体の中でできるのかどうかというのは奈良市にとって大きなことだと思います。そんなように見立てておられる市町村がおられるということです。




記者:
 あくまでも仮定の話ではあるんですけど、最終的には2月の締結までっていう話なので、逆に言えば、11月の基本計画案を12月、1月にずらすっていう可能性っていうのは知事の中ではあるんでしょうか。




知事:
 まだないですね。11月を目指してやっぱり詰めないと、遅らせても、詰まってないと、単に遅れるだけっていうことになってしまうんではないかと。何が問題なのか、相当詰まって、少し間に合わない、もう少しやればできるとか、判断ができるとなれば、遅らす意味がある。今はまだ議論の入り口のように思います。もっと内容はこうだと、昨日の中で首長さんたちが露骨に議論されてるかどうかちょっと分からないのですが、露骨に議論されてるほうが分かりやすくなってくると思います。奈良市の意図がだんだん分かってきたので、議論が深まるけど、離れていくというような雰囲気のような感じがします。しかし、それはまだ出発点だと思います。意図が分かれば、解決案のめどもつく可能性もありますので、議論を曖昧にしないのが大事かというふうに私は思います。




記者:
 ありがとうございます。




司会:
 ほかにご質問いかがでしょうか。
 奈良新聞さん。




記者:
 県域水道一体化の関連ですが、奈良市の新たな提案について、どこの場で協議していくかというのを教えていただけますか。このまま部会で協議を続けるのか、それとも、協議会を開いて、そこで奈良市の説明を受けるのか。




知事:
 それも昨日の話で、検討委員会を続けるのか、協議会、全体会議に出すのかっていうことも議論の対象になったようです。そのためにも、奈良市の考え方が昨日の記者会見で市長さん言っておられました、具体的な内容は時間の都合から言えませんでしたって、これは言われたほうが議論が進むんではないかなというふうに思いますが、どうなりますか。それも検討委員会の首長さんたちのご判断だというふうに思います。昨日の今朝ですので、そんなような報告を受けてますけれども、その後で、その議論の中身が詰まってこないと、その段取りもつかない。先ほどの産経新聞さんのスケジュール変えるのかというご質問にも関係すると思います。議論が詰まってくる感じがあれば、スケジュールちょっと遅らせても、ここでできるとか、感覚が見えるんですけど、まだこのままだったら、遅れるとも、遅れさせないでやるとも判断がつかないと思います。だから、あんまり軽々に言えませんけども、出口は、できれば理屈が立てて、納得ずくでっていうことは、公平な利害調整があるということあれば、それにこしたことはないというふうに思います。そのようなことができればいいなと思います。




司会:
 よろしいでしょうか。
 ほかにご質問はいかがでしょうか。
 では、幹事者さん、よろしいでしょうか。
 それでは、本日の定例記者会見、終了をいたします。ありがとうございました。




※発言内容については、読みやすくするために質疑テーマごとにまとめています。
また、発言の趣旨を損なわない範囲で文言を整理する場合があります。

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