大和平野中央田園都市構想推進のための事業募集の採択結果について
「大和平野中央田園都市構想推進のための事業」(実証実験等)について、以下3者を採択しました。
川西eスポーツコンソーシアム(NPO法人川西スポーツクラブ、(株)PREVENT)
事業名:eスポーツを活用したフレイル予防効果の検証
高齢者における身体的ならびに精神・心理的フレイルや認知機能低下は、健康寿命を低下させ、要介護状態へと移行させる要因の一つとして知られている。eスポーツは、身体/認知機能の維持改善効果が期待され、介護予防施策の一つとして、既にいくつかの自治体で取り入れられている。
その一方で、eスポーツのフレイル予防効果ならびに適応範囲、デジタルデバイドを加味した実行可能性など不確定要素も大きい。そこで本実証実験では、eスポーツによるフレイル予防効果ならびに実行可能性を検証し、今までにない新しい介護予防事業モデルの構築を目指す。
公立大学法人 奈良県立医科大学(協力:(一社)全国メディケア・海外事業協議会)
事業名:センシング技術を活用した、健康増進・高齢者見守りを叶えるウェルネスタウンの形成
県内高齢者単身世帯は16%を超え、健康時から要介護まで、住み慣れた街で暮らせる仕組みづくりが求められている。
本実証実験では、若年層~アクティブシニア層に向けたライフスタイルセンシング及びデジタルマネーと、医療的・介護ケアの需要者層にむけたヘルスケアセンシングを組み合わせることにより、住民の生活・健康を継続して見守る仕組みを構築する。奈良県立医科大学MBT研究所の持つシステムと、連携先の県内事業者の持つシステム・技術を組み合わせ、福祉サービスのデジタル化を実現する。さらに県内医療介護施設が、高齢者の健康状態を見守り、必要時には地域包括ケアを提供する。
これより、若年層から要介護の高齢者までを対象にしたウェルビーイングな街づくりを推進する。
大和平野中央田園都市構想安全・安心まちづくりコンソーシアム
(八千代エンジニヤリング(株)、MS&AD インターリスク総研(株)、三井住友海上火災保険(株))
事業名:潜在的事故リスクのAIアセスメントとリスク低減対策の検討
これまで、実施されてきた安全・安心に関わる交通事故対策は大きく2つに分類される。1つは、過去発生した事故発生箇所から対策すべき箇所を選定し、再発防止のための対策を講じる策である。もう一つは俗に【ヒヤリハット事象(ヒヤリと感じる箇所)】に基づく予防対策であるが、主に地域住民等から要望された箇所など主観的な面から抽出されている。
本実証実験等では、顕在している事故発生箇所、ドライブレコーダーデータや道路構造、人流データ等から客観的に評価を行い、潜在的事故リスク箇所についてAI解析で算出を行う。
事故発生リスクの高い潜在箇所について、事前の対策を検討することで、重大事故を未然に防ぐ未然防止型のまちづくりを目指す。
※10月1日付けの提案者からの届出により、事業名を以下のとおり変更しました。
(変更前)潜在的事故リスクのAI予測とリスク低減対策の検討
(変更後)潜在的事故リスクのAIアセスメントとリスク低減対策の検討
今回採択された3件の実証実験等は、令和4年9月から令和5年3月まで実施される予定です。
10月20日(木曜日)に開催する「大和平野中央田園都市構想 令和4年度第1回フォーラム」では、提案者に登壇いただき、実証実験等の内容をご紹介いただく予定です。