2022年12月号
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お題
『霜』
冬の早朝などに地面や草の葉の表面に付着する氷の結晶で、その形(形状・様子)はさまざまです。『万葉集』にも霜を詠んだ歌が数多く(約60首)収められています。
おみごと!
この胸に抱いて歩いた孫に今手を引かれ行く初霜の道
松本 悦子さん/60代・川西町
【選評】成長した孫に手を引かれて歩く喜びが底流しており「初霜の道」は多分初めてのことだろう。
おみごと!
よく寝たり疲れも取れた夢も見たほうれん草が旨み増す霜
鈴木 重雄さん/70代・奈良市
【選評】たたみかける上の句を受けて充実感があり、ほうれん草の旨みを深めている。
凍て空の畝傍の山へ登る時ザクザクザクと霜柱鳴る
竹原 あき子さん/大和高田市
ザクザクと踏み付け進む霜柱廃屋のここ牛舎跡
谷口 委佐子さん/70代・桜井市
霜を踏み足跡つけてはしゃぐ子に寒さ忘れてシャッターをきる
池田 勝さん/50代・三郷町
飛火野の霜を踏みしめ鳴く鹿の目を覚まさせるホルンの音色
池田 裕加さん/80代・三郷町
ふるさとの登校前に田に下りて霜踏み合った友等はいずこ
梅本 幸子さん/80代・奈良市
【応募総数69首】多数のご応募ありがとうございました。
選者 現代歌人協会 筒井 早苗さん
《3月号の募集》
写真をお題として設定し、奈良らしい短歌を募集。皆さんから寄せられた短歌の中から、7作品を選定し、本誌に掲載します。特に「おみごと!」な作品には、
サトイモ焼酎屯倉
をプレゼント。
3月号のお題
『フキノトウ』
フキの花芽のことで、春の訪れを感じさせる山菜として有名です。数少ない日本原産で、独特な香りと苦味が好まれ、天ぷらや和え物などに利用されています。
《募集ルール》
◆原則5・7・5・7・7の31文字
◆文語・口語を問いません
◆応募数は1人につき1作品
◆未発表のオリジナル作品
申
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郵送かFAX、HPから短歌作品・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を下記へ。発表の際、匿名を希望する人は、その旨明記。
1/19必着
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問
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県広報広聴課 |
電話
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0742-27-8326 |
FAX
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0742-22-6904 |
URL
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www.pref.nara.jp/38579.htm
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