2023年6月号
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知事 就任あいさつ
新しい奈良県をともに
つくっていきましょう
◼︎生年月日 |
昭和43年6月30日 |
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山梨県生まれ |
◼︎略歴 |
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平成4年 |
東京大学文学部 卒業 |
平成6年 |
京都大学法学部 編入学 |
平成10年 |
京都大学法学部 卒業 |
平成12年 |
弁護士登録 |
平成18年 |
生駒市長(3期9年) |
~同27年 |
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令和5年 |
奈良県知事(1期) |
このたび、県民の皆さまから信託をいただき、奈良県知事に就任いたしました。私は戦後の公選知事として6代目となりますが、これまでの5人とは大きく異なるタイプの知事となります。まず、初めての民間出身であり、初めての市長出身です。また、選挙で現職知事に勝っての就任は1951年以来となります。
このことからも、奈良県においては基本的に官僚や県職員出身の知事が行ってきた政策や慣例が戦後ずっと前例踏襲で続いてきたことが窺(うかが)えます。今回、そうした政策や慣例を必要に応じて変えていくことを選挙で訴え、それが県民の皆さまによって支持されましたので、奈良県政は今後大きく変わっていくことになりますし、変えることが私の責務です。
ただ、県民の皆さま、企業や団体の皆さまにご安心していただきたいことは、県民目線に従った当たり前の方向に変わるだけということです。皆さまからお預かりした税金を決して無駄にすることなく費用対効果を意識して使い、全て行政サービスという形で皆さまに還元します。一部の方のために優先して使うことはありません。そして、憲法が「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と定める通りに県職員に働いてもらいます。
奈良県は、わが国発祥の地であり、3つもの世界遺産に恵まれ、歴史も自然も豊かな上に、大都会にも近いという利便性もあります。しかし、これまでの奈良県はこれらの素晴らしい潜在力を活かしきれていないと私の眼には映ります。私は、社会や経済の変化に対応して変えるべきところは変え、先人が守り抜きそして後世に伝えていくべき貴重な遺産や伝統は全力で守り、奈良県をあらゆる面で発展させていきます。戦後初めてと言っていい県政改革の取り組みですから、最初は多少の混乱もあることでしょう。しかし、5年、10年、20年の期間で見れば、奈良県は必ず発展していきます。何卒、温かく見守りいただくとともに皆さまのお力もお貸しください。どうぞよろしくお願いいたします。