vol.45
20年程前、妻の地元である下北山村の美しい自然や環境に引かれ、結婚を機に移住しました。移住後間もなく、木材とものづくりに興味を持ち、流木を使った家具づくりを独学で始めました。2018年に会社を設立し、現在は指定管理者として村の施設である下北山製材所の運営にも携わり、柱や梁などの建築材からオーダーメイド家具まで幅広い商品を展開しています。
私たちが使う木材は、樹齢数十年のものから数百年のものまであり、樹種も杉や桧をはじめケヤキやサクラなど20種類以上あります。縁があって製材・加工させていただく森の資源が、無駄なく、暮らしに調和し、大切に使い続けられる商品になるように心がけています。人気商品の「カッティングボード」は、木目の自然な流れに沿ってカットするため、それぞれ個性的な形をしています。木は木目や色合い、質感が一本一本異なり、樹種によって香りも違います。毎回新たな発見があり、木への興味は尽きません。私たちが木との関わりから感じているわくわく感が、商品を見て、触れて、使うことで皆さんにも伝わって欲しいと思っています。 また、子どもから大人まで気軽に木に親しんでもらおうと、村内外でカッティングボードやカトラリー作りなどのワークショップも行っています。木の香りや樹種の多さに驚かれる方も多く、参加者から好評です。今後も、皆さんに木との一期一会を楽しんでいただける機会を提供していきます
これまで多くの方に支えられ、繋がりながら「木と在る暮らし」を目指して進んできました。その中で下北山村の林業、地場産業の再生という村の目標を達成するために、地域にある資源を地域の方々と共に商品にして、地域で循環させる「木材の地産地消」にも取り組んでいます。私たちの商品を通じて、森や下北山村のことに興味を持ち、実際に訪れていただけたらうれしいです。これからも木や森、そして人と向き合い、地域と共に成長していけるように歩んでいきます。
スカイウッド株式会社
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