あの憧れの人から奈良へのエール

県民だより奈良
2023年10月号

あの憧れの人から奈良へのエール
【vol.16】
鷲尾 千尋(わしお ちひろ)さん
藤髙 宗一郎(ふじたか そういちろう)さん
香芝市出身。小学3年生からバスケットボールを始める。大学ではチームの主力として活躍し、優秀選手賞を受賞するほか、日本学生選抜チームにも選出される。現在はプロバスケットボールチームのバンビシャス奈良で、選手として活躍している。
奈良はとにかくホッとできる場所。
雰囲気も人ものどかで安心できるんです。
 小学校に入学する時に大阪から奈良に引っ越してきました。小・中学校は県内の学校に行き、高校と大学は奈良から大阪の学校に通っていました。もともとはサッカーをやりたかったんですけど、小学3年生の時に友達に誘われて体験でバスケをやってみると結構楽しかったんです。それから監督に勧誘されてバスケを始めましたが、もうめちゃくちゃ厳しくて毎日怒鳴られてたので、当時はバスケが大嫌いでした(笑)。けれど、中学時代に出会った恩師が僕を自宅に招いて、海外のトッププレーヤーの動画を見せてくれたんです。その時に見た選手への憧れと同時に、バスケの本当の楽しさを教えてもらいました。
 3年前からはバンビシャス奈良でプレーしています。特に去年のシーズンが印象に残っていて、宇都直輝選手の存在が自分の中で大きかったです。彼は去年一緒にプレーした選手で同級生なんですが、本当にスーパースターなんですよ。彼がチームに来て、お互い良い関係を築けたので、自分のやるべきことを今一度見直すことができました。普段からメンタルを大事にしていますが、試合に臨む際に、どうしても気分が落ち込んだり、練習での失敗を考え出すこともあります。だからこそ、なるべく「今自分は何ができるんだろう」と考えることだけに集中して、負のスパイラルに入らないよう気を付けています。
 チームとしても個人としてもまだプレーオフに出たことがないので、今シーズンこそは絶対に出場したいと考えています。これまでのバンビシャスはディフェンスが崩れることが多かったですけど、今年は若いメンバーを中心にフレッシュかつ能力の高い選手が揃っているので、ディフェンスはかなり期待が持てます。あとは、どれだけ自分たちの求めるオフェンスができるかが今年の勝利の鍵になると思います。
 これまで県外や海外でもプレーしたことがありますが、奈良は本当に落ち着く場所ですね。帰って来るたびにホッとします。雰囲気ものどかですし、奈良の皆さんは優しくて器が大きい!他の県の方に怒られそうですけど(笑)。なので、今後はチームもしくは個人で何か奈良に恩返しをしていきたいです。特に子どもたちとバスケのレッスンやお祭りなどを通じて交流する場を作ることで、恩返しができたらいいですね。子どもたちには将来の目標に向かって自分を信じて最後まで諦めずに頑張ってほしいなと思います。もちろんその過程で失敗することも多々あると思いますけど、それでも「みんながやってきたことは間違いじゃないんだよ」と伝えていきたいです。
 最後に、いつも応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。プレーオフ進出するためには、皆さんの力が必要です。引き続き、応援よろしくお願いします!
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