奈良の輝く企業×起業

　産業用ガス検知・警報器を製造する理研計器（株）の子会社として、1972年に桜井市で設立し、一昨年で50周年を迎えました。当初電子機器を製造していましたが、そのノウハウを生かし、1981年にプレス機の自動監視装置「ニューセルバー1.」を完成させました。プレス加工に確かな信頼性をプラスするため、現在ではさまざまな「ニューセルバー」製品を自動車部品メーカーなどのお客様へ提供しています。また、ガス検知器の部品調達・基板製造・組立・ガス検査・品質検査・メンテナンス・出荷業務を担える一貫体制を構築したことで、現在では理研計器グループの西日本の主要拠点として、ガス検知器の製造も受託しています。理研計器グループは「人々が安心して働ける環境づくり」を永遠のテーマとし、 産業の安全・安心を守っています。

　自動プレス機は、高速かつ効率的な加工が可能ですが、加工中にトラブルが発生することがあります。弊社のプレス監視装置は、プレス加工の生産性と品質向上のために0.1ミクロンの製品異常を自動検知する装置です。お客様目線での悩みやニーズに応える製品ですので、営業担当者による綿密なヒアリングや現場確認、必要に応じ技術者による個別調整を経て納品しています。納品後も定期的に現場を訪れ、ニーズを把握しながら整備や修理を行う体制を整えています。
　また、ガスは私たちの暮らしや世界中の産業を支える重要な役割を担っていますが、使い方を誤れば大きな事故につながります。半導体工場では毒性の高いガスや可燃性ガスが多く使われ、管理されています。理研計器グループのガス検知器は、独自開発してきたガスセンサで1200種類以上のガスを検知でき、国内の半導体工場においては70％以上のシェアがあります。

　弊社は地元の清掃活動「まちピカプロジェクト」の参加や近隣小学校の社会科見学の受け入れなど、地域貢献にも力を入れています。また、2020年に新社屋が完成し、今後も奈良県に根付く企業として、地元の方々に改めて認識いただけたと感じています。
　今後は、プレス監視装置でインド・中国・東南アジアなどの海外展開を強化していくことが目標です。これからも国内外でものづくり現場の安心と安全を提供し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。