業務内容

1)病害虫診断、防除指導

 さまざまな手法を用いて病害虫を診断同定し、被害の見通し、適切な防除法などを回答しています。また農薬に対する抵抗性害虫の検定を実施しています。病害虫の診断、薬剤抵抗性の検定を依頼される方は前もってお電話ください。

 

2)病害虫の発生予察と情報の提供

(1)発生予察

 県内の主要産地を中心に、月1~2回巡回し、病害虫の発生状況を調査し、地域における病害虫の発生動向を把握しています。農業研究開発センター内で毎年同じ栽培条件で作物を栽培し、その年の病害虫の発生時期・発生量を調査・報告してもらっています。

(2)情報の提供

 調査したデータをもとに、気象予報やこれまでの蓄積した経験から、県内の主要作物の病害虫の発生予測を発生予察情報としてJA・農林振興事務所などに月1回提供しています。また必要に応じて注意報(多発生が予測され的確な防除が必要な病害虫)、警報(大発生が予測され的確な防除が必要な病害虫)、特殊報(新しい病害虫の発生や、発生様相が得意な病害虫)を発表しています。

 農家に直接情報を伝える方法として、ホームページ(随時)で時期別の注意が必要な病害虫と防除やその発生生態について情報を提供しています。

 また、果樹カメムシ情報の携帯発信を実施しておりますので、ご希望の方は、奈良県果樹・薬草研究センター(TEL 0747-24-0061)に申し込めば、タイムリーに情報を受け取ることができます。

 

3)新しい発生予察法や防除技術の開発

 病害虫の整理・発生生態をふまえ、気象条件などを取り入れたより簡易でせいどの高い予察法の開発に取り組んでいます。また、新しい農薬の効果判定や生物的防除法など新しい防除技術の開発に取り組んでいます。

 

4)農薬安全適正使用の推進

 農薬の安全で適正な使用のため、農薬安全使用講習会を開催し、県の病害虫防除指導方針の作成に参画しています。また農薬取締法に基づき農薬販売業者やゴルフ場への立入検査を行っています。