2024年7月号
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知事コラム
vol. 12
一 念 通 天
「一念通天(いちねんつうてん)」とは、強い信念を持って努力をすれば、どんなことでも成し遂げられるという意味です。
次世代に対する責任を果たしていきます
私たち大人は、次世代を担う子どもたちをしっかり教育するとともに、次世代に託す国や地域をより良いものにして引き継ぐという責任を負っています。私たちはそのような責任を、まず家庭やお住まいの地域で果たしていくことになりますが、政治家の場合は、もっと大きな単位で果たしていかなければなりません。
今年度から、県内の私立高校の授業料実質無償化が始まりました。これにより、経済的理由で行きたい高校にいけないということは減ると思います。一方、この制度が先行している大阪府では私立の人気が高まり、公立高校の定員割れが増えています。私立と公立が教育内容に関して切磋琢磨することは悪いことではありません。ただ、公立高校は設備面で私立に劣ることが少なくないので、ここは公立に対してテコ入れする必要があります。奈良県では、まず全県立高校のトイレの洋式化、乾式化を5年間で実現します。また、校舎の長寿命化計画もそのピッチを上げて、設備面における公私の格差を解消していきます。生徒が快適な環境で伸び伸びと学習し、成長できる、そんな奈良県を実現します。
奈良県知事