知事コラム

　知事に就任して早くも1年3ヶ月が過ぎました。県民の皆様や県議会のご理解もあり、前知事時代に計画されていた大型公共事業の見直しや私立高校の授業料の実質無償化等、多くの公約を達成することができました。奈良新聞社が実施した世論調査でも、私を「評価する」と回答したのは47.1%で、「評価しない」の35.7%を11.4ポイント上回りました。
　さて、知事にとって最も大切な仕事は何でしょうか。それは、「正しい判断をすること」です。正しい判断さえできれば、実務は県職員が確実に遂行してくれます。そして、正しい判断をするために重要なのは、正しい判断基準を持ち、そこからぶれないということです。私にとっての判断基準は、「現在及び将来の奈良県民と奈良県のためになるかどうか」の一点です。当たり前のことですが、これをないがしろにし、次の選挙で当選することを優先したり、あつれきの少ない楽な道を選んだりしがちなのが政治家の常です。さらに、正しい判断をするために、私は古今東西の歴史に学ぶと共に、最新の情報を収集することを心掛けています。残り3年を切った現任期中、これを実践し続けていきます。