大気汚染防止法に基づく常時監視体制について
大気汚染防止法第22条により、“都道府県知事は、大気の汚染の状況を常時監視しなければならない”と定められています。
奈良県では県内8ヶ所に大気汚染常時監視測定局を設置し、リアルタイムで大気の状況を監視しています。
○測定地点
1)一般大気環境局
生駒局、王寺局、高田局、御所局、桜井局、天理局、田原本局
2)バックグラウンド局
大台局
※バックグラウンド局とは
人為的な排出による大気汚染の影響が少ないと考えられる山間部などに設置され、
直接的な大気汚染の影響がない場所で、どの程度、大気汚染物質が検出されるのかを調べることで、
発生源の推定等を行うための測定局のことです
○測定項目
二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、窒素酸化物、オゾン、一酸化炭素、炭化水素、微小粒子状物質(PM2.5)
○測定データ
・現在の測定データを確認する場合はこちら(外部リンク)
※公表しているデータは速報値であるため、修正される場合があります。
・過去の測定データについては、奈良県ホームページ”調査結果”にて公表しています。
微小粒子状物質(PM2.5)の注意喚起体制について
奈良県では県内7ヶ所の一般大気環境局で測定したPM2.5の濃度が上昇し注意喚起を行う場合には、
ホームページへの掲載やメール配信等により多くの県民の方に迅速かつ確実に広報できるよう、
報道機関や市町村等の各関係機関と連携した注意喚起連絡体制を整えています。
PM2.5注意喚起の状況はこちら
(外部リンク)
大気環境情報メール「あんしんメール」の配信登録はこちら
(外部リンク)
○注意喚起の判断方法
・一般大気環境局のいずれかの局で、午前5時から7時までの1時間値の平均値が、85μg/m3を超えた場合には、日平均値が70μg/m3を超える可能性があるため、午前8時30分までに注意喚起を行います。
・一般大気環境局のいずれかの局で、午前5時から午後0時までの1時間値の平均値が、80μg/m3を超えた場合には、日平均値が70μg/m3を超える可能性があるため、午後1時30分までに注意喚起を行います。
・注意喚起の解除は、午後7時までに一般大気環境局のすべての局で1時間値が2時間連続して50μg/m3以下に改善した場合に行います。(※注意喚起は翌日午前0時を超えて継続しませんので、午前0時をもって自動解除となります。)
なお、注意喚起の対象地域は県内全域とします。
○注意喚起が出された場合
・不要不急の外出を避け、屋外での長時間の激しい運動はできるだけ控えてください。
・屋内でも、換気や窓の開閉を必要最小限にするなど注意してください。
・外出する際は、マスクの着用をおすすめします。
・呼吸器系や循環器系疾患のある方、小児、高齢者の方は、より慎重な行動をお願いします。
〈参考〉
※微小粒子状物質(PM2.5)とは
大気中に浮遊する粒子状物質のうちでも特に粒径の小さいもの。
(粒径2.5μm以下の微小粒子状物質)
※PM2.5の環境基準
1年平均値が15μg/m3 以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3 以下であること。
※環境基準とは
人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準であり、
行政上の政策目標としての性格を有しており、環境基準を超えたからといって直ちに人
の健康に影響を与えるものではありません。
なお、呼吸器疾患等、健康に不安がある方については、念のため1時間値が35μg/m3
を超える場合には、外出時にはマスクを着用するなど留意して下さい。
光化学スモッグの緊急連絡体制について
「奈良県光化学スモッグ緊急対策要領」に基づき、光化学オキシダントが高濃度となり、光化学スモッグが発生しやすい状況になったときには、「予報」「注意報」等を発令しています。発令時にはHPへの掲載やメール配信等により、多くの県民の方に迅速かつ確実に広報できるよう、報道機関や市町村等の各関係機関と連携した光化学スモッグ緊急連絡体制を毎年度実施しています。
奈良県光化学スモッグ緊急対策要領
光化学スモッグ注意報等の発令状況はこちら
(外部リンク)
大気環境情報メール「あんしんメール」の配信登録はこちら
(外部リンク)
なお、光化学スモッグに関する情報は、環境省「大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)」
でもご覧いただけます。
令和6年度 光化学スモッグ緊急連絡体制の実施について
本年度も光化学スモッグシーズンをむかえ、気象台発表の長期気象予報や過去の光化学スモッグ広報発令状況等を踏まえ、
令和6年5月7日(火)より、報道機関・関係市町村・関係機関等の協力を得て、光化学スモッグ緊急連絡体制を実施します。
光化学スモッグ広報発令回数(pdf 76KB)
○常時監視体制についてはこちらをご確認ください。

有害大気汚染物質等の測定について
県内の環境大気の汚染状況を把握するため、大気汚染防止法に基づきベンゼン等揮発性有機化合物11物質、アルデヒド類2物質、ベンゾ(a)ピレン、酸化エチレン、ヒ素等重金属類5物質及び水銀について測定しています。
また、県独自に要監視大気汚染物質(キシレン、1,1,1-トリクロロエタン、四塩化炭素)を測定しています。これらの測定結果を用いて多角的に汚染特性を解析することで汚染増加の原因を解明するとともに、その低減施策を提言することを目的としています。
○測定結果
過去の測定結果については、奈良県ホームページ”調査結果”にて公表しています。