奈良から世界へ世界から奈良へ

県民だより奈良
2025年3月号

公園へいこう!
結ぶ友好の絆 広がる未来
【vol.2】
韓国 忠清南道(チュンチョンナムド)(ちゅうせいなんどう)
平成23(2011)年10月締結
奈良は、古代よりシルクロードを通して中国大陸や韓半島、遠くは中央アジアなどと交流があり、国際性豊かな歴史を誇ります。県では、こうしたつながりを活かし、中国、韓国、スイス、ウズベキスタン、ベトナムの5つの地方政府と友好提携を結ぶなど、さまざまな国際交流事業を展開し、青少年を中心とした国際感覚の養成や、インバウンド・外国人材の受け入れなど地域の活性化に取り組んでいます。
今回は、第2回目として、平成23(2011)年10月に友好提携を結んだ、韓国・忠清南道との交流をご紹介します。
奈良とのつながり
飛鳥の地に都があった時代、百済(現在の忠清南道の公州(コンジュ)市内や扶余(プヨ)郡内に都が置かれた)を含む韓半島から、多くの渡来人が来訪し、さまざまな文化や技術をわが国へもたらしました。漢字や仏教なども百済から伝えられ、日本最初の本格的伽藍(がらん)の寺院「飛鳥寺」も、百済から派遣された僧侶や技術者の協力により、創建されたといわれています。
また、百済滅亡後、その復興を目指し、旧百済と日本の連合軍が663年に唐・新羅連合軍と戦いましたが(白村江の戦い)、大敗し、戦後、多くの百済人がわが国に亡命、幅広い分野で活躍しました。
石上神宮(天理市)で所蔵されている国宝の七支刀(しちしとう)は、4世紀に百済から送られたものとされており、さらに古くから交流があったことがうかがえます。

                                      写真提供:忠清南道
忠清南道はこんな所
韓半島の中央部の西側に位置している忠清南道は、百済の都・熊津(ウンジン)や泗沘(サビ)が置かれた地で、道内には公山城(コンサンソン)や武寧王陵(ムリョンワンルン)に代表される宋山里(ソンサンリ)古墳群、定林寺址(チョンリムサジ)などの歴史文化遺産から構成される世界遺産「百済歴史遺跡地区」があります。また、産業面では、サムスンやヒュンダイなど世界的企業の工場も立地しています。
このほか、高麗人参や韓牛の生産など農業が盛んで、西側は黄海に面しており、ノリの養殖など水産業も盛んです。忠清南道舒川(ソチョン)郡の干潟は「韓国の干潟」として世界遺産に登録されています。

                                      写真提供:忠清南道

                                      写真提供:忠清南道
これまでの主な交流
忠清南道で開催されるイベントへのブース出展や駐日韓国大使館など3者で共催した文化イベントの県内での開催、高校生や大学生などによる人的交流を進めてきました。具体的には、一昨年9月に、「大百済典」に出展し、「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録に向けたPRなどを行ったほか、昨年8月には、県内の高校生が忠清南道を訪問し、現地高校生とe-スポーツの分野で交流しました。
県国際課
電話 0742-27-5821
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
 広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで

お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327 / 
FAX : 0742-22-8653
相談ならダイヤル TEL : 0742-27-1100

マチイロロゴ画像

スマホアプリ「マチイロ」でも電子書籍版がご覧になれます。
詳しくはこちら