1.風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5~7人にうつす強い感染力を有します。
<感染経路>
飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
<症状>
感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。風しんの症状は、子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人~5,000人に1人くらいの割合で発生することがあります。また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。また、発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。
風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1か月でかかった場合50%以上、妊娠2か月の場合は35%などとされています)。
2.風しんの予防方法
風しんワクチンが有効であり、定期接種としてMR(麻しん・風しん)ワクチンを用いて1歳と就学前の2回接種が行われています。定期接種のお問合せ先は、お住まいの市町村窓口におたずねください。
風しんにかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことのない方は、かかりつけの医師に相談し、抗体検査又は予防接種を検討しましょう。医療・教育関係者や海外渡航を計画している方も、風しんのり患歴や予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。
ワクチンについては、下記リンクページを参考にしてください。
⇒厚生労働省 「麻しん・風しんワクチン(MRワクチン)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/mr/index.html
3.風しんが疑われる場合の対応
風しんを疑う場合は、事前に医療機関へ電話で風しん感染が疑われることを伝え、医療機関の指示に従って受診してください。
関連リンク
・奈良県感染症情報センター「風しん」
https://www.pref.nara.jp/50486.htm
・厚生労働省「風しんについて」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
・国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「ふうしん」
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/rubella/010/index.html
・政府広報オンライン「風しんの予防接種にご協力を!妊娠を希望する女性や家族・職場の人も、生まれてくる赤ちゃんのために。」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201406/3.html