県営水道のあゆみ

県営水道の創設事業

奈良県水道局の創設事業の計画については、関係官庁や市町村と協議を重ねて合意を得ました。
さらに昭和41年12月には厚生大臣より事業の認可を得て、当時としては全国的にもまれな県営の広域水道事業として、その第一歩を踏み出しました。

和歌山県と交渉を進めていた吉野川からの取水量についての同意も得、昭和42年4月、奈良県水道局が発足し、事業の実施に入りました。
同年7月から建設工事に着手、昭和45年2月には吉野川を水源とする御所浄水場が完成し、同年7月25日、最も水不足に悩んでいた橿原市と大和高田市に給水を開始しました。

その後、工事の進行とともに給水市町村も増え、昭和49年2月には宇陀川を水源とする桜井浄水場が完成し、5月から天理市へ給水をはじめました。
昭和51年12月、榛原町への給水により、計画していた25市町村への給水がすべて実現しました。

拡張事業の推移

県営水道は、平成32年度を目標に第3次拡張事業に取り組んでいます。

これまでに、下市取水場、導水トンネル、広域水道センターなどの基幹施設は既に完成しており、使用を開始しています。平成25年3月には吉野川(紀の川)上流に大滝ダムが完成し、安定的な水供給が可能となりました。

今後も、渇水時や災害時においても安定した給水ができるよう施設を整備するとともに、安全で良質な水をつくるために、高度な技術を取り入れた浄水施設の導入、最新の分析技術による水質検査の実施などに努めてまいります。