奈良県の農業 奈良県では、恵まれた気象条件や高い生産能力を活かして、古くから農業が発達してきました。奈良盆地では、雨が少ないことから多くのため池が作られ、今でも大小あわせると約4,300箇所を数えます。近世には、米の他に綿や菜種、タバコなどの商品作物が盛んに栽培され、「田畑輪換」と呼ばれる水田畑作の営農形態が確立されていました。現在は、京阪神大消費地への至近性を活かし、多品目少量生産ながら、高度な栽培技術を駆使した生産性の高い多彩な農業を展開しています。 大和平野地域では、米をベースに、野菜(イチゴ、トマト、ナス、ホウレンソウなど)や花き(キク、バラなどの切り花やシクラメンをはじめとする鉢花など)の収益性の高い施設栽培が盛んに行われています。また、ため池を利用して金魚や錦鯉の養殖が行われています。 大和高原地域では、国営で開発された農地を中心に夏期冷涼な気象条件を活かしたお茶や高原野菜の生産が盛んであり、畜産や花き・植木栽培も行われています。 五條・吉野地域では、国営で開発された農地を中心にカキやウメなどの果樹栽培が盛んであり、カキは全国屈指の産地となっています。また、南部の山間地域では、切り枝花木、山菜、薬草など地域の特性を活かした特産品の生産や豊富な水資源を活かした鮎やあまごなど内水面漁業も行われています。 奈良県農業の概要はこちら→ 奈良県食と農の概要(PDF2514KB) (令和6年8月更新) PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。