奈良県議会基本条例について

「奈良県議会基本条例」を制定しました

 奈良県議会は、平成22年11月30日の本会議で「奈良県議会基本条例」を全会一致で可決しました。
      
 この条例は、議会の基本理念を明らかにし、議員の責務及び役割、議会運営の原則等議会に関する基本的事項を定めることにより、議会が県民の信託に的確にこたえ、もって県民の福祉の向上及び県勢の発展に寄与することを目的とするものです。
    
 奈良県議会基本条例は、平成22年12月14日に公布・施行されました。
    
奈良県議会基本条例(PDF)

条例制定までの経緯


 平成22年1月29日、地方自治法第100条第12項及び奈良県議会会議規則第94条第2項に基づく、臨時的な協議等の場として「奈良県議会基本条例検討委員会」を設置することを決定しました。


1.議会基本条例制定の趣旨等



地方自治のあるべき姿を念頭に、県議会に関する基本理念を定めることで、より県民に開かれた充実した県議会の実現を図り、県民の負託に応えることを目的とします。



具体的には、議員の責務及び活動原則、議会運営の原則、議会の機能強化、議会改革の推進、県民・知事等との関係等について規定しようとするものです。


2.議会基本条例検討委員会名簿



名簿(PDF)


3.今後のスケジュール



平城遷都から1300年にあたる本年、本県会議においても12月定例会が設置されてから300回目の節目にあたることから、それを記念して12月定例会初日の本会議を東大寺大仏殿回廊で開催予定をしています。今後12月定例会において、県議会の崇高な理念を定める議会基本条例の議決を目指します。



スケジュール表(PDF)


4.検討委員会開催状況



第1回  平成22年2月17日(水) 午前10時30分~ 議会運営委員会室
  1.条例制定の趣旨等
  2.検討委員会メンバー
  3.今後のスケジュール
  4.その他
     ・ 会議は、原則公開とする






議員全員協議会 平成22年4月9日(金)午後2時~ 議会第1委員会室






全議員が共通の理解を深めるために勉強会を開催しました。

・講師に法政大学の廣瀬克哉法学部教授を招き、「議会改革の課題と議会基本条例の意義」について講演が行われました。

・議会改革の広がりの背景と、なぜ今「基本条例」が必要なのか、「地域主権」と地方自治法抜本改正は自治体議会に何をもたらすのかなどについて、具体的に北海道栗山町の議会改革や議会の政策能力の向上を追求する三重県議会の事例紹介から研修しました。





勉強会1
勉強会2













第2回 平成22年4月14日(水) 午後1時11分~2時16分 議会第1委員会室

1.今後のスケジュール

・原則毎月2回第2、第4水曜日午後1時から開催することを確認した。
・ただし、6月30日の第7回検討委員会については、参議院選挙のため開催日を変更する。変更日は未定。
※詳細スケジュール(PDF)

2.議会基本条例に盛り込むべき事項等について


(1)議員の責務及び活動原則
(2)議会運営の原則等
(3)県民との関係
(4)議会の機能の強化
(5)知事との関係
(6)議会改革の推進
(7)その他

・各会派で協議して、次回持ち寄ることとした。
・具体的な意見等は、紙ベースで提出することとした。





第3回 平成22年4月28日(水) 午後1時4分~2時30分  議会第1委員会室

1.議会基本条例に盛り込むべき項目について

・各会派からの条例に盛り込むべき項目についての協議
・基本条例キーワード整理票による条例の構成について協議し、再度各会派の意見を取りまとめ、次回持ち寄ることとした。
※キーワード整理票(PDF)

2.議会基本条例の構成について

・基本条例の章構成(章立)について協議し、再度各会派の意見を取りまとめ、次回持ち寄ることとした。


第4回  平成22年5月12日(水) 午後1時5分~1時56分  議会第1委員会室

1. 議会基本条例に盛り込むべき項目についての協議結果

・前回保留となっていたキーワードについては、今後、条文整理の中で検討し判断することとした。
※検討するキーワード

 一問一答
 反問権
 県民参加(公聴会、議会報告会等)
 広報広聴の充実(賛否の公表等)
 住民投票
 他の自治体議会との交流連携

2. 議会基本条例の章構成(章立)についての協議結果

・全11章を基本構成とするが、「最高規範性等」については、1つの章とするか、補則に含めるかは今後の検討課題とした。
・「定数及び議員報酬等」は、第7章「議会改革の推進」に含めることとした。
※章構成(章立)

 前 文
 第 1章 総則
 第 2章 議員の責務及び活動原則
 第 3章 議会運営の原則等
 第 4章 県民と議会との関係
 第 5章 知事等と議会との関係
 第 6章 議会機能の強化
 第 7章 議会改革の推進
 第 8章 議員の倫理
 第 9章 議会事務局等
 第10章 最高規範性等
 第11章 補則(又は雑則)

3.その他

・基本条例の基本理念となる前文については、正・副委員長で調整し、次回検討することとした。
・今後のスケジュールとして、第5回~第9回の基本条例検討委員会では条文検討を行うことを確認。





第5回 平成22年5月26日(水) 午後1時4分~2時30分  議会第1委員会室

1.議会基本条例の前文と条文について

委員長試案(H22.5.26)(PDF)
・前文と第1章『総則』から第4章『県民と議会との関係』までの条文案を正副委員長が提案し、検討を行った。


(1)前文について

・県民の視点での条例の必要性や県議会はどう変わろうとしているのか、また、これまでの監視機能から政策立案機能に重点を置いた方向で検討を行い、全条文検討後に改めて整理することとした。

(2)条文について

・第1章総則の基本理念について、今後の取り組むべき方向や考え方について検討を行い、前文同様に全条文検討後に改めて整理することとした。
・上記以外の個々の条文について、各委員からの意見等を求め、検討を行い、次回までに、修正案を事前に提出することとした。





2.その他

・次回、第6回検討委員会では、第1章から第4章までの修正案と、第5章以下の条文案を、 併せて正副委員長修正案として提案することとした。




第6回 平成22年6月18日(金) 午後1時4分~2時43分  議会第1委員会室

1.前文及び第1章から第4章の修正案について

・前文と第1章「総則」から第4章「県民と議会との関係」についての前回の修正意見を踏まえて、正副委員長修正案として提案し、再度、検討を行った。
委員長修正案(H22.6.18)(PDF)



2.第5章以降の条文について

委員長試案(H22.6.18)(PDF)

・第5章「知事等と議会の関係」から第10章「補則」及び附則までの条文案を正副委員長案として提案された。

3.その他

・次回、検討会について、具体的にどのような組織が必要か、また、その内容や目的等を各会派から報告することとした。










第7回 平成22年7月14日(水) 午後1時4分~2時20分  議会第1委員会室

1.今後のスケジュールについて

一部開催日の変更をした今後のスケジュールを確認(PDF)



2.第5章から第10章の修正案について

・第5章「知事等と議会の関係」から第10章「補則」についての前回の修正意見を踏まえて、正副委員長修正案として提案し、再度、検討を行った。

委員長試案(H22.7.14)(PDF)



【主な検討内容】

・第5章の知事等との関係の基本原則において、二元代表制の一翼を担う立場から知事等との関係について検討が行われ、次回再度、検討することとした。
・第6章の検討会と第7章の議会改革推進会議との整理を行い、その他必要な事項は別途要綱で定めることとした。
・専門的知見の活用については、再度、修正案の検討を行い、当初案どおりとされた。
・第9章の議会事務局については、再度、修正案の検討を行い、当初案どおりとされた。

3.その他

・これまでの意見等を参考に、全条文案を正副委員長案として提案し、次回検討委員会で検討を行うこととした。





第8回 平成22年7月28日(水) 午後1時4分~1時54分  議会第1委員会室

1.全条文案について

・これまでの各条文の検討を踏まえ、一部構成を変更して全体の条文案を正副委員長修正案として提案され、検討を行った。
委員長試案(H22.7.28)(PDF)


【主な検討内容】

・前文について、条例制定の由来及び基本理念との整合等について検討し、次回再度、検討することとした。
・検討会を政策調査会とした修正案について、その設置等制度上の取り扱いについて検討した。

2.その他

・次回、検討委員会で素案の取りまとめを行い、第10回検討委員会で、素案の確定を行うこととした。

・各会派での議論の参考として、全条文案を整理した資料を、後日配付することとした。








第9回 平成22年8月18日(水) 午後1時7分~1時35分  議会第1委員会室

1.奈良県議会基本条例(案)について

・条例(案)の概要、構成図、検討組織の位置づけ図を参考配布。
・条例案について、各会派の意見等を求め素案作成に向けて調整を行った。なお、前文については意見調整の結果、正副委員長預かりとなった。

条例(案)の概要(PDF)
条例の構成図(PDF)
検討委員会の位置づけ図(PDF)
2.その他

・次回、第10回検討委員会で素案を確定し、パブリックコメント実施のための、奈良県議会基本条例の骨子案の検討を行うこととした。

・パブリックコメント実施期間は、9月15日から10月15日の1か月間の予定。








第10回 平成22年9月1日(水) 午後1時4分~2時10分  議会第1委員会室

1.奈良県議会基本条例(案)について

・条例案について、前回出された意見等を踏まえ、正副委員長修正案として提案され検討を行った。
委員長試案(H22.9.1) (PDF)
【主な検討内容】
・前文及び第19条(議会改革の推進)の「地域主権改革」は、議論があるとして「地方分権」と表現することとした。

2.「(仮称)奈良県議会基本条例」の骨子案について
・最終の意見調整が行われ、奈良県議会基本条例の骨子案が作成された。

3.その他
・パブリックコメントの意見募集期間を平成22年9月15日(水)から平成22年10月15日(金)までとすることとした。




 ○ 第11回  平成22年10月20日(水) 午後1時6分~1時38分  議会第1委員会室

  1.執行機関と意見交換を行った。

  2.パブリックコメントの実施結果について
    ・3名の方から10件の意見があった旨の報告がなされた。
    ・パブリックコメントの結果(PDF)

  3.その他
    ・今後のスケジュールの変更を確認された。
    ・スケジュール(PDF)
  

 ○ 第12回  平成22年11月04日(木) 午後1時3分~1時11分  議会第1委員会室
  
  1.前回の検討委員会での意見等を踏まえて整理した修正案について了承された。
    ・修正案 (PDF)
    ・奈良県議会基本条例(案) H22.11.4 (PDF)

  2.提案理由説明(案)について協議が行われた。

  3.その他
    ・次回検討委員会において、条例案の最終確認と提案理由説明案の確認を行うこととした。



  ○第13回  平成22年11月17日(水) 午後1時6分~1時27分  議会第1委員会室

  1.パブリックコメントへの対応について

  2.議会基本条例の最終案及び提案理由説明案について了承され、11月定例会開会日に上程することを
   確認された。
    ・奈良県議会基本条例(案) H22.11.17 (PDF)

  3.その他
    ・条例制定後の予定について、検討委員会を議会改革推進会議と位置づけ、常任委員会及び特別委員会
    の見直しについて、引き続き協議することとした。
    ・議会改革推進会議のスケジュール (PDF)

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