意見書第16号

意見書第16号

    道路整備の地域間格差を是正するための措置に関する意見書

 道路は、県土の均衡ある発展と活力ある地域づくりに欠くことのできない、県民の生活を支える重要な社会基盤である。
 しかしながら、本県の大和平野地域では、慢性的に渋滞が発生し、大和高原及び五條・吉野地域においては、公共交通機関が不十分であり道路に大きく依存しているが、地域をつなぐ唯一の道路でさえ、すれ違いの困難な箇所が数多く残されている。 特に山間部については、時には村全体が孤立するなど、地域の安全・安心な生活に不可欠な道路すら確保されていない。 また、道路特定財源の一般財源化により、道路整備の進んでいる地域との格差が置き去りになることを危惧しているところである。
 よって、国におかれては、次の事項について特段の配慮を行われるよう強く要望する。

1 道路特定財源の一般財源化にあたっては、道路整備が遅れている地方の実情を踏まえ、整備が進んでいる地域との格差が置き去りにならないよう特段の措置を講じること。
2 地域住民のニーズを充分に踏まえ、生活に密着した課題に対応できるようきめ細やかな制度を維持・拡充すること。
3 広域的ネットワークを形成する直轄国道については、国が責任をもって整備を推進すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成20年12月11日

         奈 良 県 議 会

(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
国土交通大臣