意見書第4号

意見書第4号

       看護師等の増員を求める意見書

 医療事故をなくし、安全・安心でゆきとどいた医療・看護を実現するためには、医療従事者が社会的な使命や誇りをもって働き続けられる職場づくりが不可欠である。
 しかし、医療現場の実態はかつてなく過酷になっており、医師や看護師等の不足が深刻化している。本県においても人口10万人あたりの看護師数は全国平均より低く、その一因として、県内の看護学校新卒者の3分の1近くが県外へ就業するという状況がある。
 「安全・安心のコスト保障」が必要であり、診療報酬などによる財政的な裏づけをおこない、欠員を直ちに補充するとともに、大幅増員を実現することが切実に求められている。過酷な労働条件を改善するため、夜勤日数の上限などの法整備が必要である。
 よって国におかれては、次の事項のように、予算の拡充・診療報酬の改善を行い、現場での増員を保障する看護師等の確保対策を強化するよう強く要望する。

1 看護師など医療従事者を大幅に増員すること。
2 看護職員の配置基準を抜本的に改善し、定着のための施策をすすめること。
3 緊急に「第6次看護職員需給見通し」の見直しを行なうこと。
4 夜勤の日数を月8日以内に規制するなど「看護職員確保法」等を改正すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

   平成19年3月16日

      奈 良 県 議 会 

(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
厚生労働大臣