意見書第9号

意見書第9号

   リニア中央新幹線の建設促進と奈良駅設置に関する意見書

 リニア中央新幹線は、東京・大阪間の時間距離を大幅に短縮し、東海道新幹線の災害時における代替機能の確保を図るとともに、経済社会を支える新たな国土の大動脈として期待されており、現在、国ではその実現を図るため、交通政策審議会において全国新幹線鉄道整備法に基づく審議が行われている。
 観光立国を目指して国民の国内旅行や外国人の訪日旅行の拡大が国策として取り組まれている中、将来の大量高速輸送機関の基軸となるリニア中央新幹線は、観光産業をはじめとする地域経済、地域振興に大いに貢献するものとして益々期待が高まっており、そのためにはリニア中央新幹線の早期実現が必要である。
 よって、国におかれては、リニア中央新幹線の東京・大阪間の早期全線整備の実現と、リニア奈良駅の設置に向けて、次の事項について適切な措置を早急に講じられるよう強く要望する。

1 リニア中央新幹線の早期実現に向け、基本計画を踏まえ、地域の意見を反映して整備計画の決定等を速やかに行うこと。
2 駅は地域経済の活性化や観光振興等に重要な施設となるため、駅の位置、駅の構造や運行サービス等の決定にあたっては、地域の意見が適切に反映されるよう措置すること。
3 駅の整備費用については、駅の整備に伴い地域に発生する受益の範囲内の負担とすること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

   平成22年10月1日

                           奈 良 県 議 会

(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
国土交通大臣