意見書第3号
ロシア大統領の北方領土訪問に関する意見書
昨年11月1日、ロシアのメドヴェージェフ大統領が国後島を訪問した。報道によると、その後も12月にシュワロフ第一副首相が、今年に入り1月20日~21日にはブルガコフ国防次官が、同月31日にはバサルギン地域発展相率いる政府代表団が、それぞれ国後、択捉両島を訪問するなど、連邦政府高官の北方領土入りが相次いでいる。
旧ソ連時代も含めロシアの最高指揮官が北方四島を訪問するのは初めてであり、菅直人首相が「ロシア大統領が国後島を訪問したことは許しがたい暴挙だ」と発言したように、我が国の立場や国民感情からも到底受け入れることはできない。
戦後66年の長きにわたって北方領土問題が解決していないことを再認識し、元島民の方々が高齢化されていることも踏まえ、一日も早く北方領土の返還と平和条約の締結を実現しなければならない。
よって、国におかれては、日露間の相互信頼関係の構築を図り、北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結するよう、一層の外交努力を傾注すべきである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年3月16日
奈 良 県 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
外務大臣
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)