県の鳥「コマドリ」が減っている

報  道  資  料

平成23年6月27日
自然環境課
電話:0742-27-8757(ダイヤルイン)


県の鳥「コマドリ」が減っている
~コマドリ大峰山系生息調査(速報)~

 自然環境課では、日本野鳥の会奈良支部に委託し、県の鳥「コマドリ」の生息調査を実施しております。昨年、台高山系で調査を行った結果、コマドリが減少していることが明らかとなりました。今年度は県内のもう一つの生息地である大峰山系で調査を実施し、その結果、大峰山系においてもコマドリが減少していることが判明しました。
 調査は、平成23年6月3日~5日に日本野鳥の会奈良支部の調査員が行いました。生息数減少の原因として、ニホンジカの食害により繁殖環境であるスズタケ植生が消滅したことなどが考えられます。今回のコマドリ減少の結果を受けて、県ではコマドリの繁殖に欠かせないスズタケの復元などについて検討してまいります。

 

 

 

過去調査

直近調査

大峰山系

51羽
(昭和53年~平成9年)

6羽
(平成23年)

台高山系

134羽 
(昭和52年)

9羽
(平成22年)

 

 

○コマドリ
奈良県版レッドデータブック:希少種
昭和41年に県民の投票で県の鳥に指定
日本列島全体に夏鳥として渡来し、
標高の高い場所で繁殖する。

○スズタケ
主に太平洋側の山地に群生するササ。
高さは1~3mになる。

コマドリ

写真提供:日本野鳥の会奈良支部