意見書第10号
京奈和自動車道の早期整備を求める意見書
道路は、経済の活性化や豊かで快適な暮らしを実現するために欠くことのできない最も基本的な社会基盤である。
しかしながら、奈良県の道路整備の現状は、国道、県道の整備率が全国の約60%に対し約40%に留まるなど他県に比して大きく立ち遅れており、低調な企業立地や雇用の県外流出の一因となっているほか、生活道路での交通安全性の低下など県民生活にも悪影響をもたらしている。
とりわけ京奈和自動車道は、本県における南北交通の骨格軸を形成するのみならず、紀伊半島アンカールートの一部を構成する極めて重要な道路でありながら、県内での整備率は約41%に過ぎず、全国の高規格幹線道路の整備率の約74%に比べ約半分という非常に低い状況に留まっている。
本県経済の活性化と県民生活の安定向上、更には紀伊半島全体の強靭化を図るためには、京奈和自動車道の早期整備が不可欠である。
よって、国においては、道路整備に必要な予算総額を確保し、京奈和自動車道の整備事業を強力に推進し、次の事項を早期に実現されることを強く要望する。
一 工事が本格化している京奈和自動車道と西名阪自動車道とを結ぶ(仮称)大和郡山ジャンクション、及び御所南インターチェンジから五條北インターチェンジ間の工事促進と早期供用
一 (仮称)奈良インターチェンジから(仮称)大和郡山ジャンクション間の用地買収の本格化、及び早期工事着手と早期供用
一 用地買収をほぼ了し、一般部は既に供用されている橿原北インターチェンジから橿原高田インターチェンジ間の専用部の早期工事着手と早期供用
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成25年10月7日
奈 良 県 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣官房長官
国土交通大臣