ふるさと奈良への便り

　私は生駒市で26歳まで過ごしました。父は、生駒郡斑鳩町の出身で、斑鳩及び勤務先（東大阪枚岡）から近い、当時の生駒郡生駒町に居を求めたようす。父は斑鳩出身としての誇りがすこぶる強く「本籍を斑鳩から移してならない」との父の厳命に従い、私たち家族兄弟全員は斑鳩から遠く離れながらも、今でも斑鳩町役場にお世話になっています。
　さて、日々、目の前に聳（そび）える生駒山を見ながら育ちましたので、平らな場所ではどうも心が落ち着かず、転居を繰り返しましたが、結局、今では山と歴史に縁のある鎌倉に住んでおります。私の頭には、斑鳩の歴史と、生駒山がどっしり構えており、いつも心の支えになっています。現在商工中金の子会社で経営コンサルタントとして全国で仕事をしておりますが、地方で初対面の方でも奈良と斑鳩の法隆寺や龍田川の話題から入れば会話がなごみ助かっています。
　現在、故郷に恩返しができればと思い東京奈良県人会に所属しております。当会は、昨年創立120周年を機に会員のご協力を得て、一般社団法人化を果たし、県人会が故郷奈良と主体的に活動できるようになりました。現在新しい事業アイデアを募集中ですので、是非お寄せ下さい。