井上内親王 宇智陵 いのえないしんのう うちのみささぎ
記入年月日 2017/03/22
- 所在地
- 奈良県五條市御山町
- 区分
- 遺跡 | その他
- 指定内容
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 井上内親王は奈良の大仏の建立に尽力した聖武天皇の娘で、光仁天皇の后です。藤原百川らの策略により厭魅の罪で五條市宇智郡の没官宅に幽閉されてしまいます。その後、775年に井上内親王は子である他戸親王と同じ日にお亡くなりになります。これは藤原百川らによる暗殺ともいわれています。井上内親王がお亡くなりになってから都では天変地異が相次ぎ、病が流行します。これが井上内親王の祟りだとして、お坊さんを集めお経を読ませ、お墓を改葬しますが、なかなか世の中は治まりませんでした。そこで、井上内親王を皇后に復し、その墓を山陵としたものが宇智陵になります。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 東大寺の盧舎那仏坐像を建立した聖武天皇の第一皇女であり、五條市に唯一ある天皇皇后の陵であるため。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 井上内親王。光仁天皇の后
- 当資源と関連する文献史料
- 続日本紀
- 当資源と関連する伝承
- 井上内親王が光仁天皇(白壁王)を思い出さないように、当時は白壁を黒壁にかえた家が多かったといいます。現在でも黒壁の家の伝承が残っています。
- 問い合わせ先
- 五條市 企業観光戦略課
- 電話番号
- 0747-22-4001
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