木造千手観音坐像(所在:達磨寺) もくぞうせんじゅかんのんざぞう
記入年月日 2016/06/30
- 所在地
- 奈良県北葛城郡王寺町本町2丁目1番40号
- 区分
- 彫刻 | 神像・仏像
- 指定内容
- 町指定有形文化財
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- 歴史文化資源の概要
- 平成17年(2005年)3月8日付けで王寺町指定有形文化財に指定されました。像高76.5cm、寄木造。現状では大手が4本、中手が32本、小手は失われているものがあるものの340本あまりあり、当初は総計500手で千住が表されていたと考えられます。銘文は見出せませんが、構造や形式の特徴から室町時代初期に院派仏師によって造像されたと考えられ、達磨寺復興期の作品です。千手観音像の多くは立像で42本の手に省略されるなか、本像は坐像で500手もあり、かつ千の手と眼をもつといわれるとおり、すべての手に玉眼で眼が表現されている点で高く評価できます。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 数ある千手観音像のなかでも手の本数が多いこと、手のひらの眼が玉眼で表現されていることが貴重で、達磨寺復興期の作品であることも重要です。
- 「記紀・万葉集」との関連とその概要
- 『日本書紀』推古天皇21年(613年)12月条に、聖徳太子が飢人と出会い、助け、埋葬したところ、その飢人の遺体が消えてなくなったとされる飢人伝説があります。のちに飢人が達磨大師の化身とされて達磨寺が開基されました。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 坐像で、かつ千本の手をもつ像に大阪府・葛井寺の乾漆千手観音坐像(国宝)があります。
- 問い合わせ先
- 王寺町 地域整備部 地域交流課 文化資源活用係
- 電話番号
- 0745-72-6565
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