木造阿弥陀如来坐像(所在:極楽寺) もくぞうあみだにょらいざぞう
記入年月日 2016/06/29
- 所在地
- 奈良県生駒郡安堵町大字東安堵1452
- 区分
- 彫刻 | 神像・仏像
- 指定内容
- 国指定重要文化財
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- 歴史文化資源の概要
- 木造阿弥陀如来坐像(一躯)は、大正11年4月13日付で国の重要文化財に指定されました。平安時代後期に造立された極楽寺の本尊となっている仏像です。像高103.8㎝。彫眼、漆泊仕上げ、半丈六の阿弥陀如来坐像です。定朝様式のやわらかな表現がみられます。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 当寺院は、聖徳太子(厩戸皇子)が建立した四十六ケ寺のひとつとの言い伝えがあり、平安時代後期に造立された、本尊の木造阿弥陀如来坐像が伝わっていることから、今後も伝承していく必要があります。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 極楽寺は聖徳太子(厩戸皇子)が建立した四十六ケ寺のひとつとの伝えがあります。
元は寺号を常楽寺と称したといい、恵心僧都の中興により極楽寺となったといいます。
- 当資源と関連する文献史料
- 「常楽寺縁記」(今村家文書)、「安堵社神験記」(富本家文書)
- 当資源と関連する伝承
- 極楽寺は飽波神社(東安堵に所在)とともに聖徳太子の開創と伝えられ、前には太子道が通じています。両者は神仏習合の関係にあって、地域の人びとの信仰を得ています。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 極楽寺には木造阿弥陀如来坐像とは別に、通称「広島大仏」と称される阿弥陀如来坐像が安置されています。もと広島にあり、原爆慰霊者追悼にかかわる仏像であったものが、当地に伝来したものと判明し、これをきっかけに現地との交流がなされています。ほかに奈良時代のものを含む大般若経600巻が残されています。
- 問い合わせ先
- 極楽寺
- 電話番号
- 0743-57-2231
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