五劫院 ごこういん
記入年月日 2018/05/09
- 所在地
- 奈良市北御門町24
- 区分
- 複合型 | 複数の歴史文化資源を包含する歴史文化資源
- 指定内容
- 国指定重要文化財 県指定有形文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 五劫院は奈良市の奈良きたまち地域に所在する華厳宗の寺院です。
本堂と表門は江戸時代の建造物で、ともに奈良県指定有形文化財に指定されています。
本尊の木造五劫思惟弥陀仏坐像は鎌倉時代の彫刻で、重要文化財に指定されています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 五劫院本堂は、棟札に「于時元和拾子四月八日」の記があり、元和10年(1624年)に建てられたことがわかります。その平面は浄土宗寺院本堂の形態に近く全体に保存もよいとされています(奈良県教育委員会文化財保存課『奈良県指定文化財 昭和61年度版(通巻第28集)』)。
表門は、棟札2枚に「于時寛永廿二乙酉年二月十九日未刻」「于時寛永廿二乙酉暦」の記があり、建立年代が寛永22年(1645年)であることがわかり、保存もよいとされています(奈良県教育委員会文化財保存課前掲書)。
木造五劫思惟弥陀仏坐像は、法蔵菩薩が五劫という長い年月思惟を続け、阿弥陀如来に生まれかわられた姿を表し、頭髪の大きな姿が特徴です。鎌倉期重源上人が宋(中国)から伝えたといわれる貴重な仏像です。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 重源(平安後期~鎌倉初期の僧。宋に渡り仏教を学ぶ。治承4年(1180年)の兵火にあった東大寺を復興した。)
- 当資源と関連する伝承
- 五劫院は、重源上人が宋から請来した五劫思惟弥陀仏坐像を安置したのが始まりと伝えられています。
- 問い合わせ先
- 五劫院
- 電話番号
- 0742-22-7694
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