徳融寺 とくゆうじ
記入年月日 2018/05/09
- 所在地
- 奈良市鳴川町25
- 区分
- 複合型 | 複数の歴史文化資源を包含する歴史文化資源
- 指定内容
- 県指定有形文化財 市指定文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 徳融寺は奈良市のならまち地域に所在する融通念佛宗の寺院です。
本堂と毘沙門堂は江戸時代の建造物で、本堂は奈良県指定有形文化財、毘沙門堂は奈良市指定文化財に指定されています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 徳融寺本堂は寛文年間に建てられたと考えられます。奈良県内の融通念佛宗の本堂として初期の遺例に属し、貴重な遺構であるとされています(奈良県教育委員会文化財保存課『奈良県指定文化財 平成五年度版(通巻第35集)』)。
毘沙門堂は寛永9年(1632年)の建立と伝えられています。外観は和様を基調として全体をよくまとめており、細部の意匠も優れた上質な建物であり、江戸時代初期の小規模な仏堂の好例として高い価値があります。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 藤原豊成(奈良時代の貴族。藤原武智麻呂の子、藤原不比等の孫。従一位、右大臣。) 松永久秀(戦国時代の武将。大和に勢力を伸ばし、多聞城を築く。)
- 当資源と関連する伝承
- 伝承によれば当地は藤原豊成の旧跡といわれ、境内に藤原豊成とその娘中将姫の供養塔と伝える宝篋印塔2基があります。永禄3年(1560年)に松永久秀が多聞城(多聞山城)を築くとき、この石塔が徴発されそうになりましたが、心前上人が「曳き残す花や秋咲く石の竹」と詠んで難を逃れたと伝えられています。
- 問い合わせ先
- 徳融寺
- 電話番号
- 0742-22-3881
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