十一面観音立像、板絵著色両界曼荼羅図(所在:大福寺) じゅういちめんかんのんりゅうぞう、いたえちゃくしょくりょうかいまんだらず
記入年月日 2017/02/22
- 所在地
- 奈良県北葛城郡広陵町大字的場80
- 区分
- 複合型 | 複数の歴史文化資源を包含する歴史文化資源
- 指定内容
- 県指定有形文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 聖徳太子の建立と伝えられ、箸尾氏の帰依により鎌倉から戦国時代に隆盛を誇りました。高野山金剛峰寺多門院の末寺で満島山と号します。江戸時代には三十石が下付され、徳川家康から家茂までの歴代将軍の朱印状が残されています。六間四方の巨大な本堂に安置されている十一面観音立像は右手に錫杖を持ち、左手に水瓶をとる十一面観音立像で、左に難陀竜王(なんだりゅうおう)像、右に雨宝童子(うほうどうじ)像を侍立します。長谷寺の安置形式にならって造立された三尊像で、一具完存する数少ない遺品のひとつです。像内墨書から箸尾殿の立願により永禄3年(1560年)に造立されたことがわかっています。良質のヒノキ材を用いて彩色せず、木肌を生かして仕上げる宿院(しゅくいん)仏師による制作の特徴があらわれています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 弘法大師も参籠したと伝えられ、御影堂には弘法大師坐像が安置されています。中世には土豪箸尾氏の帰依を受け、徳川幕府からも保護されていました。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 弘法大師
- 問い合わせ先
- 広陵町 教育委員会事務局 文化財保存課
- 電話番号
- 0745-55-1001
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