見田・大沢古墳群 みた・おおさわこふんぐん
記入年月日 2018/04/17
- 所在地
- 奈良県宇陀市菟田野見田・大沢
- 区分
- 遺跡 | 古墳
- 指定内容
- 国指定史跡
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- 歴史文化資源の概要
- 昭和55年(1980年)、農地造成に伴う事前の発掘調査によって古墳群の状況が明らかとなり、昭和58年(1983年)には、国の史跡に指定され、保存されています。 標高約360mから370mの尾根上に分布する古墳時代前期の5基の古墳によって構成される古墳群です。 南北にのびる尾根上には、1号墳・2号墳・3号墳、東西にのびる尾根上には、4号墳・5号墳が築かれており、1号墳が前方後方墳、2~5号墳が方墳となっています。 1号墳は全長26m、一辺20mの後方部の北隅に、幅12.7m、長さ10mの張り出し部(前方部)を設ける高さ約5mの前方後方墳です。近年は纏向型前方後円墳とする考え方もあります。埋葬施設は、古墳時代後期の埋葬施設によって破壊されていますが、割竹形木棺でることが明らかとなっています。 2号墳は一辺14m、高さ1.7mの方墳で、埋葬施設は割竹形木棺です。棺内からは、銅鏡、勾玉、管玉、小玉、鉄製ヤリガンナ、土師器が出土しています。 3号墳は一辺16m、高さ3mの方墳で、鉄剣、鉄ヤリガンナ、土師器が出土しています。 4号墳は一辺17m、高さ3mの方墳で、埋葬施設の割竹形木棺です。棺内からは、銅鏡、勾玉、管玉、鉄剣、鉄ヤリガンナ、土師器が出土しています。 5号墳は一辺14m、高さ3.2mの方墳で、埋葬施設は割竹形木棺です。棺内からは、土師器が出土しています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 奈良盆地での古墳発生期に、東山中の宇陀地域において、見田・大沢古墳群が存在することは、古墳の発生とその後の古墳の推移を知る上において、貴重です。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 纏向古墳群
- 問い合わせ先
- 宇陀市教育委員会事務局 文化財課
- 電話番号
- 0745-82-3976
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