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百済寺の梵字池 くだらじのぼんじいけ

記入年月日 2019/05/08

百済寺三重塔
百済寺本堂
梵字池の形
所在地
奈良県北葛城郡広陵町大字百済1411-2
区分
歴史的景観 | 棚田・里山など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
重要文化財百済寺三重塔に接して、真言密教の金剛界五仏の中心である大日如来を意味する梵字池があります。弘仁14年(823年)に弘法大師が歴代天皇が造営した百済寺の荒廃を嘆き、再興のために掘ったという伝承が残っています。弘法大師の記した『三教指帰』(仏教・儒教・道教の比較思想論)を表現しています。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
『日本書紀』舒明天皇11年7月条「今年大宮及大寺を作らむ。百済川の側を以て宮処と為す。」 『万葉集』巻第八 春雑歌 1431「百済野の萩の古枝に春待つと居りし鶯鳴きにけむかも」
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
舒明天皇 聖徳太子の熊凝精舎を遷して百済大寺を建てました。空海 遣唐使として密教を学びました。
当資源と関連する文献史料
『和州旧跡幽考』
『三代実録』元慶元年(877年)
『大安寺伽藍縁起并流記資財帳』
当資源と関連する伝承
百済寺境内の梵字池は「バン」と発音し、真言密教の金剛界五仏の中心である大日如来を意味します。広陵町広瀬の与楽寺境内前の梵字池は「ウン」と発する金剛界の阿閦如来(あしゅくにょらい)を意味します。田原本町秦楽寺の梵字池は「ア」と発する胎蔵界の大日如来を意味します。
問い合わせ先
広陵町教育委員会事務局文化財保存課
電話番号
0745-55-1001

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