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森川辰蔵氏収集資料(所在:奈良県立図書情報館) もりかわたつぞうししゅうしゅうしりょう

記入年月日 2018/06/30

世尊寺湯釜銘 1
世尊寺湯釜銘 2
所在地
奈良県奈良市大安寺西1-1000
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
故森川辰蔵氏の収集拓本537点 森川辰蔵氏は古鐘研究家として著名であり、奈良県内に留まらず全国各地の金石文の収集に努めていました。収集した拓本537点全ては、昭和61年(1986年)にご遺族から奈良県立奈良図書館へ寄贈されました。拓本は、梵鐘を中心に、鰐口・磬・雲板・石仏・石塔・歌碑・句碑・記念碑・墓誌・瓦など多岐に渡ります。拓本には、森川氏の手拓後に焼亡、戦時中の金属供出などによって現存しない、正保5年(1648年)の神波多神社鐘、享保2年(1717年)の常徳寺鐘、明応5年(1496年)の元世尊寺湯釜などもあります。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
収集された拓本は本人没後に散逸する事が多く、当文書のように一群として所蔵されるのは稀有です。保井芳太郎氏が収集した保井文庫(天理大学附属図書館所蔵)、国立歴史民俗博物館を中心に分蔵される水木要太郎コレクションと同様に、戦前の奈良郷土研究者の学知を学ぶことができる資料となっています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
森川辰蔵 明治37年(1904年)山辺郡波多野村に生まれ、平城小学校、片桐小学校、桜井小学校、佐保小学校の校長などを歴任し、昭和35年に退職、昭和46年から奈良郷土史会会長となり、昭和55年10月に逝去しました。主な共著に昭和27年『奈良の本』、昭和47年『大和の年中行事』があります。また『桜井町史』、『波多野村史』、『香芝町史』を執筆しました。古鐘研究家として著名であり、奈良県内に留まらず全国各地の金石文の収集に努めました。
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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