長持形石棺蓋石(阿弥陀橋の石棺) ながもちがたせっかんふたいし(あみだばしのせっかん)
記入年月日 2021/04/13
- 所在地
- 奈良県香芝市良福寺 阿弥陀橋東詰北側
- 区分
- 考古資料 | 石器・石製品類
- 指定内容
- 香芝市市指定文化財(美術工芸品/考古資料)
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 市内狐井の狐井城山古墳の南約550m、初田川に架かる阿弥陀橋の東詰北側に所在し、昭和44(1959)年に初田川から引き上げられ現在の場所に設置されています。計3つの石材が並べられており、西側の石材は、かつて阿弥陀橋に使用されていたものです。北側の直立している石材は、長持形石棺の縄掛突起を阿弥陀如来の頭部にみたてて祀っています。そして、東側の石材は、竪穴式石室の天井石の一部と考えられます。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 3点の石材全てが兵庫県産の竜山石であり、近畿地方においてこの竜山石は、古墳時代中期の大型古墳に埋葬される石棺材として使用されました。そのため、奈良盆地西端部における古墳時代の政治的動向を調べる上で貴重な資料となっています。また、付近には狐井稲荷古墳や、市内最大の前方後円墳である狐井城山古墳があり、それらの古墳との関係性も指摘されています。
- 当資源と関連する伝承
- 「阿弥陀橋の石棺」
- 問い合わせ先
- 香芝市二上山博物館
- 電話番号
- 0745-77-1700
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