出会う 奈良県歴史文化資源データベース

玉置神社(大峯奥駈道) たまきじんじゃ

記入年月日 2021/04/05

所在地
吉野郡十津川村玉置川1番地
区分
複合型 | 複数の歴史文化資源を包含する歴史文化資源
指定内容
世界遺産、重要文化財、県天然記念物、十津川村有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
玉置神社は「紀元前37年第10代崇神天皇の御代に、玉城火防鎮護と悪魔退散のため創建された」と伝えられています。境内にある玉石社には、神武天皇が御東征のとき十種神宝を鎮め武運を祈願されたという、また、役小角や空海が如意宝珠を埋めたとの伝承が残されています。このように「玉」を鎮め「置」いたことが玉置神社の名前の由来ともされております。平安時代には神仏習合となり、玉置神社は玉置三所権現、または熊野三山の「奥の院」と称せられ、霊場として栄えました。花山院、白河院らが御幸され、また和泉式部も参籠したと伝わっています。その後、明治時代の神仏分離を経て、現在に至っております。平成16年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。玉置神社境内の「社務所及び台所」は国の重要文化財、「杉の巨樹群・枕状溶岩」は県の天然記念物、「玉置神社及び境内」は村の文化財に指定されています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
文化資源の概要で述べました通り、玉置神社は古来より人々が集う憩いの場であり、コミュニケーション並びに文化の中心でありました。特に世界遺産に登録されて以来、全国各地から多くの参拝者等が訪れ、十津川村の観光の中心になっており、無くてはならない大切な歴史的資源であります。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
玉置神社の主祭神は「国常立尊」であり、日本書紀においては、天地生成の中心的神であり、もっとも早くに神格がさだまった神と言われています。また、神武天皇は、御東征のとき、「十種神宝」を鎮め武運を祈願され、そして八咫烏の案内で大峯山地を越えたと言われています。玉置神社では、神武天皇(神日本磐余彦尊)も御祭神として祀っています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
国常立尊(日本書紀最初の神) 神武天皇(日本国最初の天皇) 役小角(修験の開祖) 空海(弘法大師) 後白河院(第77代天皇) 和泉式部(平安時代中期の歌人)
当資源と関連する文献史料
十津川村御由緒書 十津川村宝蔵文書 宮内庁所蔵「諸山縁起」
当資源と関連する伝承
国常立尊(日本国造りの神。日本書紀最初の神) 神武天皇(御東征の際に、玉石社に十種神宝を鎮め、武運を祈願された。) 役小角(大峯奥駈道を開いた) 後白河院(玉置神社に御幸) 和泉式部(玉置神社に参籠)
他地域の関連する歴史文化資源
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」 熊野三山「熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社」 熊野参詣道「小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路」
問い合わせ先
玉置神社
電話番号
0746-64-0500

近くの歴史文化資源

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。