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国宝 渡海文殊群像 こくほう とかいもんじゅぐんぞう

記入年月日 2022/04/25

奈良大和四寺巡礼巡礼の会_安倍文殊院
所在地
桜井市阿部645
区分
彫刻 | 神像・仏像
指定内容
国宝

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
国宝・渡海文殊群像。鎌倉時代の快慶仏師による造立で、日本で一番大きな文殊菩薩像。約7mの大きさがあります。建仁3年(1203年)~承久居委2年(1220年)に開眼法要されました。戦国時代・松永弾正久秀焼き討ちによって永禄兵火の際、本堂が全焼し文殊の乗る獅子と脇侍の最勝老人像が焼失。その後、この焼失した像は安土桃山時代の有名仏師・宗印によって造立されました。その際発見された胎内巻物・造立願文1巻が発見され、この巻物を含め補作の2像及び文殊尊像、善財童子像、須菩提像、優填王像渡海文殊群像(5像)が国宝に指定されています。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
当山境内の金閣浮御堂には当山が所蔵する「日本書紀(下御門霊社版)上、下」2巻江戸時代・及び「訂正古訓古事記(上、中、下)」3巻江戸時代の写本を公開しています。また、安倍仲麻呂の御尊像もお祀りしています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
当山は奈良時代の「安倍仲麻呂」が出生した寺院として知られています。 安倍仲麻呂公は西暦698年(又は700年)に当山で出生され、現在でも史跡・安倍寺公園(元の安倍寺本堂跡)が古来より「仲麻呂屋敷」と伝承され誕生の地とされています。 当山には日本唯一とされる、仲麻呂公の御神像が在り金閣浮御堂で特別公開されています。
問い合わせ先
安倍文殊院
電話番号
0744-43-0002

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