石位寺 石造浮彫伝薬師三尊像 いしいでら せきぞううきぼりでんやくしさんぞんぞう
記入年月日 2022/04/22
- 所在地
- 桜井市忍阪870
- 区分
- 彫刻 | 神像・仏像
- 指定内容
- 重要文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 石位寺石造浮彫伝薬師三尊像は、高さ約115㎝、下幅約123㎝、厚さ30㎝ほどの丸みをおびた三角状の石材の表面に三尊仏を半肉彫りしたものです。椅子に腰掛けた中尊、その両脇には合掌する菩薩が刻まれ、唇や着衣に彩色の痕跡があります。白鳳時代に流行した様式で最古級の石仏として、国の重要文化財に指定されています。薬師三尊石仏は白鳳時代の逸品とされるだけあって、文豪・川端康成をはじめ、佐藤春夫、井上靖、岡部伊都子、山口誓子や犬養孝、当市出身の文芸評論家・保田與重郎などの文人・学者が数多く訪れています。また、写真家の入江泰吉は、忍坂の里の風景とともにこの石位寺のたたずまいを多くの作品に残しています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 石造浮彫伝薬師三尊像は国の重要文化財に指定されているとともに、忍阪区民の手で大切に守り引き継いできた貴重な文化遺産で、忍阪区民の心のよりどころでもあります。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 額田王
- 当資源と関連する伝承
- 一説には、この石仏は忍阪からほど近い粟原寺にあって、額田王(ぬかたのおおきみ)の念持仏(ねんじぶつ)だったという伝承があります。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 史跡 粟原寺跡(桜井市大字粟原)
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