野口西代の太鼓踊り絵馬 のぐちにしんだいのたいこおどりえま
記入年月日 2023/04/24
- 所在地
- 大和高田市野口703番地(春日若宮神社)
- 区分
- 民俗 | 有形民俗文化財
- 指定内容
- 市指定有形民俗文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 絵馬は嘉永5(1852)年に大和高田市大字野口に所在する春日若宮神社に奉納されたものです。
絵馬は縦95.5センチ、横193.3センチを測る大絵馬で、横長3枚の板を裏面で桟を打ち付け合わせて1面としています。
太鼓踊りとは、「イサミ踊り」、「イサメ踊り」、「ナモデ踊り」、「ナムデ踊り」などとも呼ばれ、奈良盆地一帯で、雨乞い祈願およびその願満(願いが叶ったとき=雨が降ったとき)に際して踊られた民俗行事です。
絵馬には、台に載せられた大太鼓が据えられ、周りには頭に黒いシャグマ(赤熊)を被って踊る「頭太鼓」や、赤いシャグマを被って小太鼓を振り上げる「早馬」が描かれています。さらに外側の上下には、御幣を背負って腹部にカンコ(羯鼓)を括り付けた「腹太鼓」が並んで踊っている様子など、神社境内で総勢80人ほどの一団が画面全体に描かれています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 大和の代表的な民俗芸能であった太鼓踊りの大和高田市(大字野口)における様相と具体的な編成を知り得る絵画資料として高く評価できるとともに、幕末から明治期にかけての村落社会の風俗を伝える資料としても重要です。現在は西代自治会の方々によって大切に管理されています。
- 「記紀・万葉集」との関連とその概要
- 該当なし
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 該当なし
- 当資源と関連する文献史料
- 該当なし
- 当資源と関連する伝承
- 該当なし
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 奈良県内に残る「ナモデ踊り」をはじめとした雨乞念仏踊りおよび神社に奉納された絵馬ほか関係史料
- 問い合わせ先
- 大和高田市教育委員会事務局教育部 生涯学習課
- 電話番号
- 0745-53-6264
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