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火幡神社 ほばたじんじゃ

記入年月日 2024/04/05

所在地
奈良県北葛城郡王寺町畠田5丁目12-1
区分
建造物 | 宗教建築
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
 火幡神社は、本来は火幡神を祀り、すぐれた織物・機織りを意味する火幡・秀幡・秀機(いずれも「ほはた」と読む)という言葉から、養蚕・機織りを担う集団によって創立されたのではないかと考えられています。『新抄格勅符抄』によれば、大同元年(806)に火幡神に伊予国10戸の神封が与えられ、『日本三代実録』では貞観元年(859)に火幡神が従五位上に叙されており、平安時代からあったことがわかります。
 火幡神社で最も古い石灯籠は、拝殿石段下の西側にあるもので、畠田村の人々によって元禄9年(1696)に奉納されています。また、鳥居前の石灯籠は、天保2年(1831)の年代と「大阪」の文字が刻まれることから、もとは明神山の山頂にあった送迎太神宮に奉納されていたのを、奉納後まもなく同神宮が撤去されたため、火幡神社に移されてきたものであると考えられています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
 二上・葛城山麓の地域には、子どもが生まれると秋祭りのときにその子の絵馬を奉納する風習があり、火幡神社では、これらの絵馬を奉納しておく絵馬殿が別に建てられています。絵馬殿のなかには、大量の絵馬が所狭しと掲げられています。現在は、3年に1回、白山姫神社の秋祭りに合わせて山上・小黒・送迎の集落ごとに太鼓台が出され、火幡神社など地域内を練り歩きます。
当資源と関連する文献史料
『新抄格勅符抄』『日本三代実録』『延喜式』
他地域の関連する歴史文化資源
明神山(王寺町)、白山姫神社(王寺町)
問い合わせ先
王寺町地域交流課文化資源活用係
電話番号
0745-72-6565

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