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木造地蔵菩薩立像(所在:釋尊寺) もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう

記入年月日 2024/04/22

釈尊寺木造地蔵菩薩立像(全身)
釈尊寺木造地蔵菩薩立像(上半身)
所在地
奈良県大和郡山市高田町474番地1
区分
彫刻 | 神像・仏像
指定内容
大和郡山市指定文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
 釋尊寺は郡山城外東口に位置する寺院です。創建の詳細はわかりませんが、明暦2年(1656)の中興と伝わり、郡山城を描いた絵図でも現在の位置にあったことが確認できます。
 本像は平安時代中期の作で、本尊である厨子入十一面観音像(室町時代)の横に安置されています。高さ121cmの一木造りの立像で、的確な姿態の動きや厚みのある豊かな胸部、丸く膨らんだ小さな腹部、引き締まった肉取りの大腿部や衣文の表現から、平安時代の一木彫像として優れた造形感覚が窺われる優品です。
 江戸時代に一度大きく修理されましたが、平成に再度修理され、平安期の本来の姿や穏やかで優しい特徴的な表情が蘇りました。
 地域における平安中期の優れた地蔵菩薩の木彫の一作として、令和5年(2023)に大和郡山市指定文化財となりました。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
 釋尊寺は郡山城総構えの主要な門のひとつ「高田町大門」前の高田口町にあり、近世以来、隣接する高田大神社とともに町の精神的な拠り所として地域総がかりで大切に守られ、今日に至ります。
 平成29年(2017)に老朽化した本堂を地域の尽力で再建しましたが、その際に、江戸時代の修理で姿が変わりその後経年劣化が進んでいた本像を、本尊とともに修理しています。当時は未指定であったにも関わらず、地域の独力で指定文化財に準じた保存修理を行ったことで、平安彫刻の優れた造形を将来にまで伝えることとなりました。
 当寺は大和北部八十八カ所霊場の第五十八番札所であり、遠方からの参詣者も多く、本像ともども地域一体となって参詣者をお城の入口でお出迎えしています。
他地域の関連する歴史文化資源
「郡山藩家中図」享保9年、弘化5年加筆(大和郡山市指定文化財)
問い合わせ先
大和郡山市 まちづくり戦略課 文化財保存活用係 
電話番号
0743-53-1151(内733)

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