永井家住宅 ながいけじゅうたく
記入年月日 2024/04/16



- 所在地
- 奈良県奈良市南魚屋町
- 区分
- 建造物 | 住居建築
- 指定内容
- 国登録有形文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 奈良町の西部、南魚屋町に位置し、南北通りの東側に建ちます。永井家は江戸時代には「布屋」の屋号で代々木綿問屋を営んでいました。
主屋は江戸末期頃の主体部と、大正前期頃に増築した落棟座敷で構成される、間口の広い町家です。表構えはつし2階の形式で、虫籠窓(むしこまど)や袖卯建(そでうだつ)、丸太格子を設け、落棟座敷の前に高塀を建てます。丸太格子は「奈良格子」とも呼ばれ、奈良の町家にみられる特徴のひとつです。内部は主体部の南側に土間、北側に2列6室の居室を配置して、その北側に落棟座敷を接続します。
令和2年(2020)に国の有形文化財に登録されました。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 近世に遡ると推定される主体部と、大正前期頃の落棟座敷からなる町家で、外観、内部とも、昭和前期頃までに改修・整備された姿をよく伝えています。全体に造りが良く、意匠も整い、保存状況も良好で、奈良町における良質な町家の例として価値があります。
また、19世紀前期頃と推定されていた斜向かいの大規模町家が平成後期にマンションに建て替わるなど、町家の減少が進む奈良町西部にあって、間口が広く、伝統的な表構えがよく保存されており、この地域のかつての町並みの様子を伝える建物として貴重な存在といえます。
- 問い合わせ先
- 奈良市教育委員会事務局 教育部 文化財課
- 電話番号
- 0742-34-5369
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