白銅密教法具 はくどうみっきょうほうぐ
記入年月日 2025/01/31



- 所在地
- 奈良市西大寺芝町1丁目1番5号
- 区分
- 工芸品 | 金工・漆工・染織・陶磁など
- 指定内容
- 奈良県指定有形文化財
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- 歴史文化資源の概要
- 密教の修法(すほう)に用いられる密教法具です。金剛盤(こんごうばん)・五鈷鈴(ごこれい)・独鈷杵(とっこしょ)・三鈷杵(さんこしょ)・五鈷杵(ごこしょ)の5種から構成される組法具として伝来しました。鍍金(ときん)を施さない白銅鋳製とする珍しい作例で、鈴身の銅をわずかに膨らませる量感のある姿形や、杵の把部(つかぶ)にみられる照り起りをつける蓮弁、楕円形に作る鬼目などの形状から、鎌倉時代後期の制作とみられます。白銅製の組法具としては現存最古の遺品です。
保存箱に附属する古文書によると本品は、蒙古襲来の折りに叡尊が石清水八幡宮で異国調伏の祈祷を修した際に用いられたものと伝えられており、叡尊ゆかりの法具として西大寺内でも重要視されてきました。とりわけ五鈷鈴は、寺内で「鈴虫」と称され、音色の清らかなものとして珍重されています。
本品は、白銅製の組法具として稀少であるのみならず、西大寺を復興した叡尊に関わりの深い遺品としても注目され、高い価値を有するものです。
- 問い合わせ先
- 奈良県文化財課
- 電話番号
- 0742-27-9864
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