木造僧形坐像(伝乗専像)(所在:圓光寺) もくぞうそうぎょうざぞう(でんじょうせんぞう)
記入年月日 2025/01/31



- 所在地
- 五條市西吉野町陰地107番地
- 区分
- 彫刻 | 神像・仏像
- 指定内容
- 奈良県指定有形文化財
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- 歴史文化資源の概要
- 五條市西吉野町に所在する浄土真宗本願寺派の圓光寺に伝来した肖像彫刻で、寺では本願寺第3世覚如(かくによ)の高弟であった乗専(1295~1357?)の像として伝わります。乗専は圓光寺の開基とされ、寺伝では正慶2年(1333)に吉野に布教し、平雄村で没したとされています。
本像は剃髪して僧衣をまとい、両手を胸前に上げて数珠をとる姿で坐しています。構造は針葉樹材の 寄木造りで頭部と体部を別材からつくり、頭部は箱状に組んで挿し首とし、体幹部も箱状に組んで両袖と脚部を寄せています。体部は奥行きが深く、特に胸から腹にかけての量感が非常に豊かです。鼻筋の通った面部は抑揚が少なく耳の下に膨らみを持たせる点が特徴的で、細かい木寄せを行う構造からも制作は室町時代と推定されます。
寺伝では乗専が生前に自らの像をつくらせ、のちに彫刻に写したものが本像であるといいます。像に銘記は残りませんが、圓光寺を起点として吉野に教線を伸ばした乗専の像として伝えられてきたことは貴重です。県内では中世に遡る真宗祖師彫像は希少であり、県南部における浄土真宗の展開を考える上でも高い価値をもつ像です。
- 問い合わせ先
- 奈良県文化財課
- 電話番号
- 0742-27-9864
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