絹本著色濮陽大師像 けんぽんちゃくしょくぼくようたいしぞう
記入年月日 2025/01/31



- 所在地
- 奈良市登大路町48番地
- 区分
- 絵画 | 日本画・油彩画・水彩画など
- 指定内容
- 奈良県指定有形文化財
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- 歴史文化資源の概要
- 慈恩大師、淄州(ししゅう)大師に続く法相宗第三祖とされる濮陽大師智周(ちしゅう)(678~733)を描いた画像。重文の淄州大師像(鎌倉時代)とともに対幅の形で伝わっており、興福寺観禅院で古くから行われてきた淄州会(ししゅうえ)・濮陽講(ぼくようこう)と呼ばれる両大師の徳を讃える法要の本尊として用いられたと考えられています。
濮陽大師は緑色の衣を着け、右側を向いて両手を胸前に上げて説法する姿で坐しています。目の詰まった上質な画絹を用い、座具上の敷物や座具に取り付けられた金具等に宝相華唐草文などの精緻な文様を描き込み、裏彩色や裏箔という技法を用いている他、肉身線や衣文線に沿って隈取りという手法を用いて濃淡をつけるなど全体に丁寧に仕上げられています。肉身線を一定の太さの墨線で描き起こし、座具上面の敷物には原色を主体とした明るく鮮やかな彩色で大ぶりな文様を表すことから、制作は室町時代とみられます。観禅院は永正9年(1512)に焼失したことが知られており、本図はその直後に古図に倣って再興された可能性が考えられます。
本図は濮陽講の本尊として相応しい大幅であるとともに、法相曼荼羅等における群像中の一人ではなく単独像として描かれた濮陽大師像の唯一の遺品であり、寺史のみならず絵画史においても高い価値を有します。
- 問い合わせ先
- 奈良県文化財課
- 電話番号
- 0742-27-9864
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